【健康食事講座 6限. 鉄分のとり方 後編】
おはようございます♪
この記事は前回に引き続き、鉄分の取り方についてまとめています。前回の記事や貧血についての記事は、下にリンクを貼っていますので、こちらもあわせて読んでいただけると嬉しいです☺️
今回は鉄分の取り方の注意点についてです😊
【注意点】⚠️
①鉄分補充用のサプリメントや処方薬について💊
特に若い女性の方は鉄不足にはなりやすく、常用されている方も少なくないと思います。
ここで一つ注意をしたいのは、鉄分の摂りすぎです。
食事から鉄分を摂り過ぎてしまうということはまず起こりませんが、薬であれば簡単に摂り過ぎになることがあります⚠️
鉄分の摂り過ぎによる体の不調に”ヘモクロマトーシス”という病気があります。これは過剰な鉄が肝臓を傷めたり、皮膚を黒くしたり、糖尿病を発症したりする病気のことです。また、便秘や胃の不快感などの胃腸の障害が起こる方もおられます。ただしこちらは、サプリメントをとってすぐになる方もおられるので、一概に摂り過ぎの症状とも言い難いです。
”鉄の摂り過ぎ”対策についてですが、まずは本当に鉄の薬が必要な状態かを検査・診断を受ける必要があります🏥
検査を受けたことはないけれども、”恐らく鉄が足りないのだろう”と考えて、慢性的に鉄のサプリメントをとられている方はぜひ一度病院を受診してください。貧血は鉄以外の原因もありますし、この後②で説明するような病気が隠れている可能性もあります。
また病院で処方されている方も、定期的な血液検査を受けるようにしましょう。もしあまりされていない方は、ぜひ主治医に一言お伝えしてみてください♪
②鉄分を摂っても貧血がよくならない場合😢
病院で鉄欠乏性貧血と言われて、十分量鉄の薬を飲んでもなお貧血が改善しない場合、下記のような病気が併発している可能性があります
1. ピロリ菌感染
胃癌の原因としても有名なピロリ菌ですが、実は鉄の吸収を悪くすることでも知られています。成人の方で一度も胃カメラをしたことがないという方であれば、一度胃カメラをされることを推奨します。
2. (女性の場合)子宮筋腫などの婦人科疾患
こちらも、成人されて一度も婦人科で検査をされたことのない方は、ぜひ一度婦人科受診をお勧めします。
3.悪性疾患(がん)
私が初期研修医の時、指導医にこう教わったことがあります。「もし若い女性で鉄欠乏性貧血を診たら婦人科の病気を疑え。そして、男性や高齢女性で鉄欠乏性貧血を診たら、胃や腸の疾患、特に悪性疾患が隠れていないか疑え」。
これは発生頻度の高いもの、重要度の高いものの代表例を、対象の人毎にまとめた言葉です。
胃腸のがんでは病変からじわじわと出血をすることがあり、それによって鉄欠乏性貧血を起こすことがあります。特に閉経後の女性や男性で”鉄欠乏性貧血”と診断された場合は、胃カメラや大腸カメラなどを受けることが推奨されます。
③妊婦さん
最後に、前回コメントでもご指摘いただきました妊婦さんに関しての注意点です⚠️
妊婦さんは少し多めに鉄分を摂ることをお勧めしましたが、食材の代表で”レバー”について、注意が必要です。
鉄分自体は多めに摂った方がいいですが、レバーに含まれる”ビタミンAの過剰摂取”が問題となります。
特に妊娠初期(3か月くらい)までは、過剰なビタミンAは胎児への深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、鶏レバー100gあたりのビタミンAは14,000μgRAEくらいです。妊婦さんは2,700μgRAE/日までにビタミンAを留めることが推奨されており、レバーを100g食べてしまうとすぐに過剰摂取となってしまいます。また、レバー以外の代表例としては鰻なども有名です。
ぜひ妊娠された、あるいは妊娠を考えられている方は、摂らない方がいい食べ物や薬など、色んな注意点があるので、ぜひ予め確認をしておいてください🤗
◇◆◇◆◇◆◇◆
いかがだったでしょうか🤗
ぜひ、感想など教えて頂けると嬉しいです♪
最後まで読んで下さりありがとうございます☺️
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