【証券哀歌☆ミルクボーイズ 第4話 夜明けのスキャット】
「時計はとまるの」
音のない時間が過ぎていく。。。
みんな慌ただしくお客さんに電話しているが、不思議と音という音を感じない。
まるで映画のワンシーンのように、
音のない喧噪が過ぎていく。。
リーマンショックが起こった時の営業場の様子はまさにそんな感じ。
若手だった僕は当然何もできず、
真っ赤に染まって見たことのない動きをしているチャートをただただ眺めていた。
何が起こっているのか、高名なアナリストや国際政治学者、経済学者たちも
全く把握できていなかったので、
不思議なほどクレームらしいクレームはなかった。
「あなたに文句言っても仕方ない」
そんな感じだった。
(うちもどっかと引っ付くか、買収されるか。。)
ある程度株価が底をついた時、(その時は底だとは思っていない)
上司達がそう囁き出した。
そしてある時からは、
「転職のための準備をしておいた方がいい」と、公然と言い始めた。
『絶望』という言葉があれほど似合う期間はなかったと思う。
バブル崩壊から少し立ち直り、新興国ブームにも乗ってまさにこれからという時、
誰もが予想だにしていなかった悪夢がやってきたのだ。
そう、浮足立っていた雰囲気は一掃され、
日本株の時計は「再び」止まり、
長い長い、いつ明けるとも知れない夜が始まったのだ。
☆この話は実話に基づくフィクションです。
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第1話→
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第2話→
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