【証券哀歌☆ミルクボーイズ 第3話 BAD】
「株の天才」
確かにいる「株の天才」。いや正確には「いた」か。
天才の仕事は、前場寄り後30分間でわずか2本の電話と数銘柄の売り買いだけ。
それだけで彼の仕事は営業場をうろちょろすることに変わる。
「ちゃんとテレコールしろよ」
彼の声が後ろで響く。
(いいなぁ~どうやったらあの人みたいになれるんや)
いくらチャート分析しても、いくら日経新聞や四季報を読んでも、
いくらお客さんに儲けてもらっても、
彼は鮮やかにそれを超えていく…
信用をやっているわけでもない、外株をやっているわけでもない。
たった2本の電話と数銘柄の売買。
なぜ?わかってる。
彼と僕との間には決定的な違いがある、それは
ロットだ。
0が3つ違う。
そうか、いくら足掻いても勝てないわけだ。
(彼は天才じゃない、俺の銘柄の方が上がってる、だけど。。。)
羨ましさと虚しさと少しの苛立ちを抱えながら、
証券マン2年目の夏が過ぎていく。。。
今や証券マンの仕事はただ単に株で収益を上げるだけでは成り立たない。
投信、債券、FW、保険、相続、事業承継からNISA、イデコなどなど
もはや何種類の業務をこなせばいいのかわからない。
いつからこうなったのだろう。
いつの時代も「株屋」と揶揄され、
一般的なサラリーマンとは一線を画した存在として世間から見られながらも、
眩い輝きを放っていたあの頃の証券マンはもういないのだろうか。。。
幅広い知識と商品ラインナップを得た代わりに失ったものは小さくない。
Who's bad?
※信用…信用取引
※ロット…ここでは売買規模
※FW…ファンドラップ
☆この話は実話に基づくフィクションです、そんなこともあったんだぐらいでお楽しみください。
第1話→
https://postprime.com/oT4vjeHVkTvoi/posts/531062
第2話→
https://postprime.com/oT4vjeHVkTvoi/posts/536123
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