【現役医師】【コラム】
前回の医師の労働時間に続き、今回はお給料について💰
少しデフォルメしていますが、勤務医の年収についてまとめてみました。
興味がありましたら、ぜひご覧ください😄
#1医師の働き方、労働時間
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<研修医>
2022年現在の研修医制度は、2000年の医師法改正に伴って2004年にスタートした臨床研修制度が基礎となり、細かな改定がなされつつも簡単な大枠としては「2年間の臨床研修」を義務付けるものとなっています。
研修医の就職活動は病院と医学生がお互いを選びあうマッチング制度で、研修医が全国へ配分されます。
その際に必ず学生たちの頭をよぎるのは、給料がどれくらいなのか・・・ですね😎
ズバリ、研修医の平均年収は250~450万程度です。
当直代は、最初は出ない施設もありますが🤔、だいたい1泊1~2万円というイメージです。
<3~5年目くらい>
さぁいよいよ、研修医が終わって専門医を志す修行のスタートです💪
給料面での最大の変化は、「バイト」が出来るようになることです。もちろん、医師としての。
ちなみに公的病院に勤務する医師は公務員という扱いで、規則でバイトは出来ません。また、病院や医局の規定で出来ない場合もあります。大学病院は大学法人のような独立行政法での管轄となり、バイトは可能です。
働けば働くほど給料が増えるというのは痛快ですが、最初から給料の良い仕事は出来ないので、忙しくない病院の管理当直(意外と寝てるだけ)をして1泊3~4万円くらいをゲットするようになります。
年収は600~800万円くらいになります😮
<6年目以降くらい>
専門的な知識、スキルを身に着けてくると、だいたい時給1~1.2万円の高給バイトが出来るようになってきます。
また救急病院での夜勤当直で、1泊10万円という高額な仕事もあります。僕も月1で24時間勤務の救急バイトをしていましたが、非常に忙しいものの勉強になる上に度胸もつきました笑
年収は600万から、1000万円に達する人も出てきます❕
<大学院への進学>
医療系ならではの、しかし一般的には珍しいキャリアが、社会人として働き始めてから大学院に進学するコースです。
何のために大学院に進学するか?
キャリアップのため博士号を取得し、医学博士となるためです。
僕の場合は大病院でのキャリアからは外れたため医学博士であるメリットは実は全くない(言い過ぎ?笑)のですが、経験として研究生活は非常に有意義なものでした😆
一般に大学院は修士課程と博士課程がありますが、医学部は6年制であるため卒業時点で修士となり、医学部大学院となれば博士課程、通常は4年間の研究生活となります。
院生は学生なので無給で、大学医局からのあっせんや自分で見つけてきたバイトが頼みの綱です。しかしスキルを活かした単価の高いバイトが多いので何とかなります。
大学院生は時間的には自分でやりくりする余地が多く、研究に没頭する人もいれば、家族に時間をかけられる時期でもあり、中には研究時間を犠牲にして荒稼ぎする猛者もいます😅
ところで、院生でなくても大学医局員の給料は医師の平均と比べると低いのが一般的で、バイトが頼りにされます。
一方で大学から派遣医師をうける病院も、それが無ければ成り立たないところがあり、持ちつ持たれつの関係が構築されているわけです。
<それ以降と、それ以外>
王道キャリアコースでは立場が出来てきて基本給があがり、もしくは開業するなりしてバイトはしなくなっていき、最終的な医師の平均年収は年齢に応じて1000~2000万円程度が一般的になっていきます🥼
また、病理医といって顕微鏡で患者さんの病態を診断することを仕事にする働き方もあれば、大学職員として基礎医学の研究室に研究員・教員として入職する場合も少ないながらあります。臨床医と比べると年収は低くなりますが、これが天職と花が開く先生もおられます。(iPS細胞の山中伸弥先生が良い例ですね)
僻地などで医師不足が深刻な病院などでは、研修医から1000万近い年収となる場合もあります。また、優秀な開業医の先生などは年収3000万円以上となる人も稀におられる一方で、成功した起業家のように年収5000万、1億と跳ね上がることは非常に難しい職業とも言えます😵
いかがだったでしょうか☺
僕の勝手なイメージですが、意外といろんな働き方が出来て、平均賃金は高いけど爆発力は無い、というのが医師の働き方と給料だと思います。
最後まで読んでいただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました^^
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