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JUNYA
国内証券→外資系証券→マーケットについて色々
⭐︎メディアリテラシーをいかに高めるか 1. 「金融リテラシー」に注目が集まっていますが、「メディアリテラシー」を高めることも、Accumulation期においては重要と考えます。 2. 両者は密接に関係していると思います。特に2019年に金融庁が出した「人生100年時代における資産形成」、所謂「老後2000万円問題」におけるメディアの報道とそれを受け取った国民の反応は、その最たる例でしょう。https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20190412/03.pdf 3. 本稿は一見、株式相場、資産形成とは関係ないと思われるかも知れませんが、是非”Connecting the Dots”の精神で読み進めていただけますと幸いです。https://note.com/tsubasatada/n/n94db5347e3e7 4. では、メディアリテラシーを高めるとはどういうことか?私は「メディアやSNSの事実を疑う眼を持つこと」だと考えています。そうすると、「そういう眼を持つ必要性は分かるが、実際、どうすれば身につくのか」と質問されることがあります。 5. 過去に『ハゲタカ』作者の真山仁先生にお会いし、メディアリテラシーの話を真山先生から伺ったことがあります。そこで真山先生は「日本人は、騙されやすい。なぜなら、他人の話も記事も、まずは理解しようとするので、受け容れることを前提にしている。その結果、嘘や偏った意見が見分けられない。そこで、騙されるとはどういうことなのかを知ってもらうのが一番」として、「アガサ・クリスティーを読みましょう」と仰っていました。 6. 日本人でも知らない人がいないぐらい、ミステリーの女王であるクリスティーは有名です。ところが、映画やドラマでは観たことがあっても、作品を読んだことがある人は意外に少ないのではないでしょうか。彼女の作品の映像化は原作に寄り添ったものが多いですが、それでも受動的に映像を観るのと、能動的に読み進み感情移入していく小説とでは、そこで得られるものは大きく違います。そのため、小説を読まないと効果はないと考えます。 7. では、なぜクリティーを薦めるのか?真山先生曰く「それは、彼女の作品の登場人物の多くは”嘘をつく”からです。犯人だけではありません。一番の善人も嘘をつきます。それは各人が置かれた状況などで、嘘をつかざるを得ない場合があるからです。そして、登場人物の全ての嘘を見抜けないと、読者は犯人に辿り着けません」ということでした。 8. つまり、クリティー作品を読み何度も騙されていく内に、人はどういう状況で嘘をつくのか、そして嘘を見抜く方法とは何かを会得することが可能なのであるということです。 9. 個人的なおすすめは、クリティーの『葬儀を終えて』です。クリスティー作品群の中でも、トップ10に入る傑作のひとつです。犯人を当てるのではなく、誰が嘘をついているのかを考えながら読み進めていくことをおすすめします。 10. また、そもそもの情報リソースにも注意が必要だと思っています。SNSで情報を取得するのは楽ですし、自分好みの情報を提示してくれる、しかもインフルエンサーは断定してくれるので、心地いいです。その心地よさにも疑いの眼を持つことの重要性を、特にコロナ禍において感じております。 11. メディアリテラシーを高めるためにミステリー小説を読むなんて、遠回りどころか全く関係ないと思われるかもしれません。しかし、特にミレニアル世代やZ世代に蔓延る「コスパ重視」の考え方は、自らの意思決定「扇動されやすい」とも言えるのではないでしょうか。この「コスパの悪い」方法論に興味を持っていただけますと幸いです。 <アガサ・クリスティ作品> https://www.amazon.co.jp/%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25AC%25E3%2582%25B5%25E3%2583%25BB%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25BC/e/B000APENBC%3Fref=dbs_a_mng_rwt_scns_share
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