⭐️2022年7月FOMCに向けて
1. 利上げは市場で一時100bp予想も、FRB高官発言や期待インフレ率を踏まえると75bpの利上げとなる可能性が高いです。
2. FOMC前に注目すべき情報源はどこでしょうか?マーケット関係者が注目するのは、WSJのFedウォッチャーであるNick Timiraosの記事です。
https://www.wsj.com/news/author/nick-timiraos
3. なぜNick氏の記事に注目が集まるのか?それは、FOMC前のブラックアウトルール*が適用される間、FedウォッチャーであるNick氏の記事が「FRBからのリーク記事」とみなされているからです。
*FOMCメンバーが政策決定会合の前後の時期に金融政策マターについて発言することを禁じたルールのことで、FOMC開催される前々週の土曜日からFOMC終了時までとなっています。
4. 6月のFOMC前のNY市場のザラ場中、しかも引け40分前に「6月FOMCで75bpの利上げがあるかも」という爆弾記事が投下され、マーケットは急落しました。これは75bpの利上げをマーケット参加者がどう反応するか?を探るためのものであったと言われております。
5. この記事を投下した後、FOMCにおいて75bpの利上げを敢行しS&P500指数は終値ベースで6月16日につけた3666.77が年初来安値となり、その後上昇しています。
6. Nick氏は7月17日に「7月FOMCは100bpではなく75bpの利上げになる」という記事を出しました。先週にはまたしてもサプライズとなった消費者物価指数(CPI)を受けて、100bpの利上げが実施されるのでは?という憶測が飛び交っていました。
7. しかし、先週後半に発表されたデータ(特に小売売上高が市場予想範囲内であったこと)が、75bpがより適切であると示唆され、それに追い討ちを描けるようにNick氏の記事が出たわけです。
8. FRBからすると、100bp利上げという”フルコミット”に手をかけただけで、その刀を抜くことはしませんでした。
9. 結論的には、先月の9.1%というCPIが今回のサイクルのピークであると決めつけるのは気が早すぎる、1回でインフレを根絶させるようなことはせず、寧ろ延々とキツイ引き締めを継続するというメッセージでもあります。
10. Don’t Fight the Fed.(Fedと闘うな). Fedによって決められた金融政策が、相場へ与える影響は極めて大きいものです。Fedの政策方針に逆らわずに素直に従うのが賢明です。