現在の医療現場では血圧の基準値が年々引き下げられ、減圧が推奨されている。現行のガイドラインでは診察室血圧で140mmHg以上が高血圧の上限とされ、目標値も130mmHg未満へと厳格化された。かつて日本では「年齢+90」が適正な最高血圧の目安とされ、加齢に伴う変化として自然に受け入れられていた。しかし基準値が下がるたびに患者は激増し、今や約4,300万人、実に国民の3人に1人が該当する巨大市場と化した。医者や製薬マネーのために病人が量産されていると疑わざるを得ず、一律の減圧には疑問しかない。
人間の血管は1人分をつなぐと地球2周半(約10万キロ)に及び、全身に酸素や免疫を届ける要である。しかし血管は加齢とともに硬く劣化する。その膨大なネットワークの隅々まで血液を行き渡らせるには、心臓が圧力を上げる、つまり「血圧が高くなる」のは生理学的に極めて自然で理にかなった防衛反応なのだ。
これを降圧剤などで無理に下げれば、末梢への循環不全という深刻な二次被害を招く。心臓のポンプ圧を人工的に弱めれば、大量の酸素とブドウ糖を欲する脳への灌流圧が低下し、慢性的な低酸素状態から神経細胞が衰弱して認知症の温床となる。また血液は、体内の異物や変異細胞を監視・排除する免疫細胞の唯一の運搬路であるため、血流が滞ればパトロール機能が落ち、日々発生するがん細胞の芽を見逃し、感染症への抵抗力も奪われる。さらに、腰や膝の関節軟骨や筋肉も毛細血管からの酸素供給と老廃物回収が止まることで、発痛物質が停滞して治らない慢性痛を引き起こす。
「脳溢血さえ防げば他はいい」という部分最適な医療指導は、日本人の健康をむしろ損なっているのではないか。「血圧は低いほど良い」という画一的な洗脳を解き、体全体の巡りとバランスを見据えた本質的な健康管理を再考すべきである。
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