2022年3月31日の投稿(
https://postprime.com/2RHhvbodXA9H0/posts/761241)では、CNBCの「Washington’s ‘trigger-happy’ sanctions may push countries away from the dollar, says think tank (ワシントンの’攻撃的な’制裁は、各国をドルから遠ざける可能性がある )」というニュースをベースに話を展開しました。
ロシアのウクライナ侵攻により勃発した東西経済戦争は、各国がドルへの依存を回避しようとし始めるという話でした。
さて、本日は中国が米国債の保有高を減らしているという話です。
■日経新聞電子版 中国が米国債保有を削減、12年ぶり1兆ドル割れ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN190180Z10C22A7000000/
ちなみに、この記事は短くまとめられているのですが、必要なところは満遍なく明記されています。
日経としては久しぶりにいい記事なんですけど、知識がないと
なんのこっちゃ?🤔コクサイワカラン
となり兼ねませんので、解説していきたいと思います。
では、記事の紹介を始めましょう。
●米財務省が18日発表した国際資本統計によると、中国の5月末の米国債保有額は前月比226億ドル(約3.1兆円)減の9807億ドルだった。
●6カ月連続で減少し、12年ぶりに1兆ドルの大台を割り込んだ。
●高インフレの米国で国債利回りに上昇(価格は下落)圧力がかかるなか、保有を減らす動きが続いた。
ここはタイトルの通りです。
中国は米国債の保有額を6か月連続で減少させ、1兆ドルを割り込みました。
これを見ると半年の動きなのかと思ってしまうかもしれませんが、実は2014年くらいをピークに縮小傾向は続いています。
従って、縮小している理由は利回りだけではないのですが、ここ数か月で加速していることは確かなので、利回りも大きな理由の一つだという事です。
●国・地域別の米国債保有で世界2位の中国は直近6カ月間で1000億ドル(9%)減らした。
●世界最大の米国債保有国である日本も1兆2128億ドルと56億ドル減らし、直近3カ月では934億ドル減になった。
念のため確認しておくと、米国債保有額世界第2位は中国です。
では第1位はというと日本です。
3位のイギリスの2倍を保有しているので、中国を除けば断トツです。
●中国の保有削減は、ウクライナに侵攻したロシアに対する経済制裁が影響しているとの見方もある。
●米国はロシアの抱える外貨準備を凍結するなど、ドルの利用を封じる措置を取った。
●外貨準備の多くを米国債で運用する中国からすると、米中の緊張関係が高まった際に同様の制裁を受けるリスクがある。
●中国は貿易摩擦が強まったトランプ前政権時代から米国債保有を徐々に減らしてきたが、足元で削減を加速している。
さて、保有額を縮小している理由は利回りだけではないと書きましたが、もう一つの理由として囁かれているのが冒頭でも書いた、ウクライナ侵攻をきっかけとした世界各国のドル離れです。
(中国の場合、米中貿易戦争なんかも強く影響しています。念のため)
米国債を外貨準備としておくと、アメリカの機嫌を損ねた時に制裁を食らうわけです。
この状況を放置しておくのは正にリスクです。
詳細は冒頭のリンクから投稿を辿っていただくとして、この流れは食い止められないのではと思います。
ドルが世界で使われなくなると、今までのように中央銀行がドル紙幣をガンガン印刷して、アメリカの景気回復策として利用するようなことが出来なくなります。ドルの利用量が減っている中でそれをすると、直ぐにドル安が起きてしまうからです。
そう遠くない将来、ドルが基軸通貨でなくなった理由はあれだった、と思う時が来るかもしれません。
#米国債
#国債とか、外貨準備とか、つまらない話だとは思うんですが、
#知っていると世界が広がります。
#ドルが敬遠され始めているという事実は、個人投資家へも段々と周知され始めています。
#基軸通貨云々はまだまだ先の話だと思いますが、
#頭の片隅に置いておきましょう。
#知らんけど