loading-anim-4
PostPrime Logo
【超長期金利急低下、発行減額期待が先行-円安・株高に転換】

⸻
WovenPlanet
05月27日
badge
follow
【超長期金利急低下、発行減額期待が先行-円安・株高に転換】 ⸻ 40年債・30年債利回りはそれぞれ最大20ベーシスポイント超の急低下を記録し、需給改善への期待が債券市場を駆動した。27日の東京市場は超長期金利の大幅低下を背景に、円相場はドル高・円安に反転、株式相場も銀行株を中心に堅調に推移した。 まず債券市場では、財務省が例年6月に開催するプライマリーディーラー(PD)会合を前に、40年債と30年債の発行減額観測が浮上。みずほ証券の大森翔央輝氏は「実際の減額は未確定ながら、期待先行で市場が動いている」と分析する。三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊氏は「超長期入札が控える中、需給改善観測と金利水準の行き過ぎ是正が交錯し、好地合いが勝利した」と語った。 長期国債先物6月物終値は前日比35銭高の139円45銭。新発10年債利回りは一時1.455%(前日比-5.0bp)、30年債は2.83%(同-20.5bp)、40年債は3.285%(同-25.0bp)まで利回りが低下した。28日の40年債入札結果が今後の相場を左右する焦点となる。 為替市場では、金利低下を受けてドル買い・円売りが優勢となり、ドル/円は143円14銭前後まで下落。植田和男日銀総裁が金融正常化姿勢を示し高められていた円買いの流れは金利低下の圧力で一転した。みなと銀行の苅谷将吾氏は「超長期債発行減期待で金利差拡大観測が円売りを促した」と指摘。市場では今後も米PCE指標程度しか大きな材料がなく、ドル/円は140~145円の狭いレンジで推移するとみられる。 株式市場は超長期金利の是正で銀行株が好反発し、日経平均とTOPIXは午後に日中高値を更新。自動車や機械など輸出関連株も円安メリットを享受した。T&Dアセットの浪岡宏氏は「金利急騰リスクが抑制されたことで市場の安心感が強まり、リスク資産へ資金が回帰した」と評価する。また、サンリオが投資家説明会を契機に一時6%超の上昇、キユーピーも調味料値上げ発表で4.8%上昇した。牧野フライス製作所にはアクティビスト思惑も出現した。 一方、財務省によるPD会合での減額議論の行方次第では、再び超長期金利が反転上昇する可能性が残る。今後は28日の40年債入札結果と、日銀の次回金融政策決定会合を見据えた市場の動きが注目される。 ⸻ #超長期金利 #債券 #円相場 #株価 #日銀 #発行減額
heart
いいね
10
comment
コメント
0
share
シェア
1
view-black
15