『バフェット氏の石油大量購入にまつわる単純で複雑な話:モーニングブリーフ』
昔のE.F.Huttonのコマーシャルにあったように、ウォーレン・バフェットが話すと、人々は耳を傾けるという。
しかし、4月30日に開催されたバークシャー・ハサウェイ (BRK-A) の年次総会でバフェット氏がオクシデンタル・ペトロリアム (OXY) について話したとき、オマハ神父の話を真面目に聞いた人がどれだけいるだろうか?
もし誰かがその部分を読み飛ばしたとしても、バークシャーは同社の20%近くを所有しているため、投資家は今更聞き流すことはないだろう。
バフェット氏のオクシデンタル・ペトロリアムへの投資は、単純でありながら複雑である。
「オクシデンタル社のCEOであるヴィッキー・ホルブ氏が言っていることは、理にかなっているとしか言いようがない」と、バフェット氏は今年の初め、株主に語った。「そして私は、バークシャーの資金を投入するのに適した場所だと判断したのだ」。
親愛なるバフェットよ、初歩的なことだ。その言葉通り、バフェット氏は毎日オクシデンタルの株を買い続けている。
しかし、バフェットにとっては数年前、オクシデンタルにとっては数十年前にさかのぼる、頭をひねるような、より複雑な物語がある。
オキシは、102年前にカリフォルニアで設立された会社である。BP、Shell、Chevron、Gulf、Texaco、Exxon、Mobilの7社に比べると小規模だが、同社のCEOだった家長のアーマンド・ハマーによって、大きな評判を得ることができた。
オキシーは、1957年から1990年までCEOを務めたアーマンド・ハマーの家系に属する会社である。
ロシアとの関係が深かったため、「レーニンが選んだ資本家」と呼ばれ、多くの世界のリーダーたちと親交を結んだ。
アイオワ大学のタイラー・プリースト教授は、「オクシデンタルは、1950年代後半に、石油の掘削と生産の機会を求める国際的な独立企業としてその名を知られるようになった」と言う。「ハマーは、外国政府との取引だけでなく、M&Aでも大きなリスクを負っていた」。
しかし、現在のオキシーは、ハマーの時代とはかけ離れている。
CEOのビッキー・ホルブ氏は、1982年にオキシ社がシティーズサービス社を買収した時に入社し、鉱物工学の専門家として出世してきた。現在、国内での石油・ガス生産が事業の83%を占め、世界第43位、米国第11位の石油生産者である。
オキシがパーミアン・ベースンに大きく関与しているのは、バフェットが参入した2019年のアナダルコ買収の影響もある。
この年、オキシーは、すでにシェブロン(CVX)による買収に合意していたアナダルコに敵対的な入札を行った。
オキシーは資金調達のために奔走し、バフェットがCNBCに語った話は次のようなものだ。「バンク・オブ・アメリカのCEOであるブライアン・モイニハンから午後の半ばに電話があったんだ。そして彼は、彼らがオクシデンタルの取引に融資しており、オクシデンタルの人々が私と話をしたいと言っている」と言った。
バフェットはホッラブに100億ドルの現金を渡す代わりに、バークシャーがオキシの10%の株式を取得する優先株とワラントを与えることに同意した。バフェット氏は当時、この賭けは本質的に石油価格の上昇に賭けるものだと語っていた。その賭けは、パンデミックによって中断されることになる。
それで バフェットの最終目的は何なのか?Oxyを全部買うのだろうか?それはわからない。
バークシャー社とオクシデンタル社はコメントを控えている。
バフェット氏は、株主資本利益率(ROE)の高い会社を常に高く評価し、ホラブ氏がオキシで行った仕事を気に入っているのかもしれない。バリューラインのデータによれば、昨年は株主資本利益率16%、今年は30%を目指している。
オキシを買うべきだろうか?これもまた、誰にもわからない。
気候変動に対する考え方が、あなたの決断を左右するかもしれない。確かにOxyはカーボンオフセットに取り組んでいるが、ダイエットを強く信じている人は、アイスクリーム屋で買わないだろう。
「炭素ベースの燃料に否定的な人は、オキシは向かないだろう」と、市場アナリストでトレーダーのボブ・イアッチーノは言う。
バフェット氏が持っているからというだけで買うのはどうかというと、イアチーノ氏もそれなりに考えている。
「ウォーレン・バフェット氏が買ったからと言って、私は何も買わない。そして、バフェットが買わなかったから買うということもない」。
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