資産運用#8【NISA出口戦略は?】
新NISAが始まり、「これからは出口戦略も大切!」という声をよく聞くようになりました。
でも、「出口戦略って何をどうすればいいの?」「取り崩すってどうやるの?」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、**インデックス投資をコアに資産形成してきた方向けに、「NISAの出口戦略」**についてお話します。
前提:インデックス投資が中心の場合
NISAを使って全世界株や米国株など、インデックスファンドをコツコツ積み立ててきたことを前提にします。
長期投資を前提としたNISAですが、いずれは資産を使う日がやってくる。
その時に備えて、「どうやって取り崩すか(=出口戦略)」を考えておくことが大切です。
① 定額取り崩し vs 定率取り崩し
**NISAの出口戦略=“取り崩し戦略”**です。
代表的な方法は以下の2つ。
・定額取り崩し
→ 毎月3万円など、一定額を引き出す方法。支出計画が立てやすく、生活費の安定には向いています。
ただし、暴落時にも同じ金額を取り崩すため、資産が減りやすいというデメリットも。
・定率取り崩し
→ 残高の○%(例:毎年4%)など、資産に対して一定の割合で引き出す方法。
資産が増えた年は多く、減った年は少なく取り崩すことになり、資産寿命が延びやすいという研究結果もあります。
② 資産寿命が長いのは?その理由は?
基本的には、「定率取り崩し」の方が資産寿命が長くなると言われています。
その理由は以下の通り:
* 市場の変動に応じて取り崩し額を柔軟に調整できるため、暴落時の過剰な引き出しを防げる
* リターンが出ている時に多めに取り崩し、そうでない時は控えることで資産の減りを抑えられる
ただし、毎月の生活費が不安定になる可能性もあるので、定率取り崩しだけでは不安な場合は、
「基本は定率、最低限の生活費は定額で確保」というミックス戦略もおすすめです。
③ 暴落対策も出口戦略の一部
いざ引退が近づいたとき、暴落で資産が半分になった…なんてことは避けたいですよね。
そこで考えたいのが、リスク資産からの一部シフトです。
* 株式100% → 株式+債券・現金比率を増やす
* 安定運用の「生活防衛資金」を取り崩し初期に活用
* 暴落時の「取り崩し用キャッシュ」を1〜2年分確保しておく
引退が近づいたら、リスクを抑えた資産構成に少しずつシフトしていくのも出口戦略の一つ。
取り崩し時の「暴落ショック」に備える準備ができます。
【結論】“ゴールは「取り崩し続けられる」こと”
資産運用は、増やすだけがゴールではありません。
老後に安心して使いながら暮らしていけることが本当の目的。
そのためには、
* 積み立て期はインデックス投資でコツコツと
* 引退後は自分に合った取り崩し方を選び
* 暴落対策もしつつ、資産を守っていく
そんな柔軟で持続可能な戦略が、NISA時代の出口戦略として大切だと感じています。
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