【新型コロナ】【医療】【現役医師の意見】
東京の
#新規感染者数 は連日50人を下回る日が続いており、全国的にも500人以下の日が多くなってきました。
#第5波 の感染拡大の規模を考えると、ここまで速やかで、しかもここまで感染者数が減るというのは、医療関係者も驚くような
#防疫 効果です。
なぜこれほど減ったのか?
いくつか考えられると思うのですが、もちろん日本人の真面目さが1つにあげられます。マスクをして、出先ではアルコール消毒を求められれば素直に従い、家に帰れば手洗いうがいをして、面白くなくても大規模な集会を行わないままで懸命にこの1年以上をすごしてきました。
そして、第5波に関してはですが、自分が思う最大の感染拡大抑制の誘引は、#ワクチン の普及だと思います。
当たり前、と思われるかもしれませんが、もう少し詳しく申し上げると、
おそらくワクチンの普及のタイミングが、感染力の高い
#デルタ株 の流行にピタリと一致したのです。
日本はワクチンの開始が遅れましたが、開始してからは堅実に一定のペースで接種が拡大しました。
そして、デルタ株が流行するタイミングで(つまり第5波で)「ワクチンを打ったばかりの人」がたくさんいる状況に偶然(?)なったので、感染が極めて効率的に抑制出来た…と、言うのが僕の見立てです。
(現在主流の
#mRNAワクチン は、接種後2週間〜3週間でその効果が最大となります。)
僕は以前から、#第6波 が今までで最も波が高くなるのではと危惧しています。ワクチンは感染自体は防ぎきれませんし、時間が経てばワクチンの効果も人々の意識も徐々に薄れるためです。
ただ、ワクチン接種率が高くなった状況では、重症化率、死亡率は比較的低く抑えられはすると思います。
しかしそれでも、このままの医療体制では、局地的な医療崩壊はおそらく散発的に起こります。
今はその準備段階で、行政も今まで以上のキャパシティを医療機関に求めていますが・・・ある程度の影響は自分は覚悟しています。
ところで、mRANワクチンは2ヶ月ほどしたら徐々に抗体価が落ちてきて、ファイザーなら接種後8ヶ月頃で3回目の投与を検討する段階になります。
3回目を全員接種にすべきかは、自分にはまだ答えがありません。おそらく今のままでは医療費が高騰したままになりますし、正直言って、ワクチンの接種をこのままの体制で続けていけるかは、医療者の負担的にかなり厳しい気がします。
医療者は3回目を受けるべきとは思います。一般の方は、たとえば検診的に抗体価を測定して下がった人から優先的に打つ、なども考えられます。
ただ、何がなんでも打ちたい人もおられるわけで、そのあたりも含めて社会とのバランスをとるしかないのかもしれませんね。
感染しないように、感染しても重症化や後遺症の残らないように、健康に暮らしたいものですね!
#医師
#投資
#投資家医師