11/22【医療現場】
結構切実な問題になりつつありますね。最近、僕の仲のよかった友人が美容外科に転職しましたが、彼は彼なりに理想の追求のために新たな道を選んだと思います。ただ、一方では今の仕事に限界のようなものは感じてはいたようです。
僕自身、医師になって10年近くは土日もほとんど出勤してみたり、1~2年は中規模の郊外にある病院で緊急コールを年中休みなしに受ける立場だったことがありまして、そのときは仕事が楽しくて仕方がなかったし誇れるような仕事をしたとも感じていました。
しかし、強烈な正義感や倫理観ややりがいだけで若者全員を縛り付けるのはさすがに無理があるのかもしれません。彼らを見ていると、技術レベルや理想の低さみたいなのに自分の若いころとギャップを感じることもありますが、こういう話を見聞きしすぎて当たり前に一生懸命働くことへの意義を見出しにくい、モチベーションを維持しにくい時代なのかもしれないと思ったりします。生命にかかわる仕事であるほど、どうしても拘束時間はながく、給料は低く、患者さんご自身やご家族からの心無い叱咤に触れる機会も増えていくのが必然だからです。
また僕自身も体力の限界で、ついに救急当直の仕事は昨年を最後に引退しました。
このニュースでは医師の問題のみを抽出していますが、看護師の保険医療機関からの離職率の高さも深刻で、美容クリニック勤務の看護師は仕事の拘束時間は割と長いものの夜勤はなく、同世代よりかなり給料が良いので人気の職場になっています。
これらは社会的であったり構造的な問題なので、僕個人がこの流れにどうこう働きかけることも過度に憂うこともしませんが、自分のこととしては常に誇りを持てる仕事を意識したり、若手医師と関わるときはいかに仕事を楽しむかを直接的にも間接的にも伝えようとしたりはしていこうと思っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dd6e2c41e0664ff6305f901eabd55e42e556aca?page=1