【コーヒー1杯700円のルノアールはなぜ潰れないのか?】
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今日は、コーヒー1杯700円のルノアールはなぜ潰れないのか?というテーマでお話ししたいと思います。
昔流行った、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の喫茶店版です。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00C0P3LWC/fpcommunicati-22
世の中には、オワコンと思われているビジネスが実は儲かっている・・・ということがありますよね。
今、僕が気になっているのは喫茶店の「ルノアール」で、銀座ルノアールという会社名で上場している優良企業です。
https://www.ginza-renoir.co.jp/
ルノアールは、高級喫茶店の代名詞として知られており、銀座の一等地にはじまり、都内の主要駅の駅前で、単価700円前後のコーヒーとちょっとした軽食を提供しています。
しかし、ルノアールの店内は結構ガラガラなんですよね。
僕も個人的に好きで、時折訪れることはありますが、昔ほど頻繁には足を運ばなくなりました。
店内は余裕を持って席が配置されていて、相当高額な賃料を支払っているはずなのに、コーヒーと軽食を食べても、客単価は1500円前後だと思います。
スタバの回転率と比べてみても、ルノアールの回転率は全然良くありませんし、コメダ珈琲やドトールと比べても、たぶん売り上げは少ないと思います。
このような状態で、なぜルノアールは潰れないのか、不思議に思っています。
そもそも、飲食業において、どこに出店するかは提供する商品以上に重要な要素であり、出店戦略がその会社の運命を左右すると言ってもいいでしょう。
ルノアールは立地的には申し分がありませんが、全体的に儲かっているようには見えません。
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立ち退き料という意外な戦略
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しかし、実はルノアールには意外な戦略があると言われています。
それは、めちゃくちゃ古いビルに出店するという戦略です。
つまり、築年数が古く、将来的に取り壊されそうな物件に出店すれば、将来立ち退き料がもらえる可能性がある・・・ということなのです。
もちろん、これは憶測であり確証は全くありません。
しかし、僕が知る限りでも、ルノアールの入っているビルは、めちゃくちゃ古いビルばかりです。
そして、実際に立ち退き料をもらっているかどうかは、ルノアールの決算資料を見ることで確認できます。
決算書では、「立ち退き料」ではなく「受け取り保証料」という勘定科目で記載されていて、そこから情報を得ることができます。
具体的にいくらもらっていたかというと、
平成23年:4億円
平成24年:0円
平成25年:2,200万円
平成26年:0円
平成27年:2億3,000万円
平成28年:1億9,500万円
平成29年:9,100万円
平成30年:2億円
平成31年:0円
令和元年:7,400万円
令和2年:1億1,800万円
令和3年:2,000万円
令和4年:0円、
令和5年:中間決算の時点で4,700万円
この14年間で合計13億7,700万円の立ち退き料を受け取っていて、平均すると毎年1億円近くを得ていることになります。
この中で最も大きな立ち退き料は、平成23年の4億円で、これは銀座のマロニエ通りにあった店舗の立ち退き料だったと言われています。
ルノアールは上場企業なので、さすがに立ち退き料を収益の柱にしていることはないでしょう。
しかし、出店時に「将来、立ち退きを求められた場合に、どれくらいの立ち退き料が得られそうか?」は、絶対に確認していると思います。
なぜなら、このような店舗展開をしている会社には、不動産のプロがいるからです。
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オーナーの立場に立った時、ルノアールから学べる事
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さて、今日お伝えしたいのは、ルノアールが潰れない理由は立ち退き料である、とかそういうことではありません。
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