価格の長期上昇傾向に変わりはありません
~ゴールドは長期的にポジションを積み増していきましょう
2025年第3四半期のゴールド生産量が発表されました。2.0%でした。
最近の傾向を見ると、最初に発表した際の数値を大きく、3か月後の修正時には小さくする傾向が続いています。
第2四半期は3か月前の発表時には+1.4%でしたが、今回の発表時に+0.9%に縮小されています。
その前の第1四半期にも同じことが起きていました。
こうしたことから、2.0%という生産増も3か月後には縮小した値に修正されると考えています。
どうやら、生産量を大きく見せて価格上昇を抑えたいという狙いがあるようです。
なぜこのような細工をするのか。それは、生産量の増減が価格に大きく結びつくからです。
図表1にあるように、生産量が大きな四半期(赤いシャドー時期)は価格が低迷し、減産の時期(シャドーなしの時期)に価格が上昇しています。
今回の2.0%は比較的大きな増産ですが、下方に改訂される可能性が高いことを考えると、価格上昇に悲観的になることはないでしょう。
林則行氏著了解済
生産に関する投資額が、数年前から歴史的に低い水準で推移しているので、新しい鉱山や鉱脈の開発が進んでいません。
中国で大きな鉱脈が発見されたというニュースが出ていましたが、新鉱山の開発には10年単位の時間がかかります。
既存鉱山においても、投資が功を奏するまでには数年はかかります。従って、これから数年は大きな増産はないでしょう。
鉱山会社は自分たちのこうした事情に精通しています。「価格が今後も強気に推移する」と見込んでいたため、先物の売り建てを小規模に行ってきました。
鉱山会社はゴールドを生産するので、ほぼ常時、先物売りポジションを抱えています。「これから金価格は安くなる」と思えば売りポジションを拡大し、
「これから高くなる」と思えば売りポジションを縮小する戦略を取っています。
この1か月は米国政府の機能不全により、ポジションの発表はありませんが、大きな変更はないものと考えています。
10月にゴールド価格の上昇はお休み期間に入りました。
上昇再開には時間が必要ですが、長期のファンダメンタルには一切変更がありません。強気で臨みましょう。