変装はバレる!? それともバレない!?
・有名人とすれ違っていた
ある日、カフェで休憩していた時のこと。
隣の席に、知り合いでもなんでもないお客さんが座りました。
しかし、その人物が妙に気になる。どこかで見たことがあるような気がしてならない。
でも、知り合いじゃない。
後日、SNSを見ていると、見慣れたカフェの写真がアップされていた。
それは有名人Aがアップした写真。
「あっ!」
あの時、隣に座っていたのは有名人Aだった。
Aは有名人なので、街を歩く時は変装している。
だから、有名人だと気づかなかった。
ですが、髪型や服装が普段と違っているだけで、相手が誰だか分からなくなることがあるのでしょうか?
今回は「変装はどれくらい効果があるのか?」について解説します。
・有名人も使う「変装」、見破れるのか?
ヨーク大学の研究チームが変装を見破れるのか研究を行いました。
実験内容:素人は変装を見破れるのか?
研究では、以下のような実験が行われました。
26人の参加者に「普段の姿」「雰囲気を変えた姿」「別人になりすました姿」の3枚の写真を撮ってもらう。
マスクや帽子などで顔を隠すことは禁止。あくまで顔が見える状態での変装。
30人の大学生を対称に、集めた写真から2枚を見せて、「同一人物かどうか」を判断してもらう。
変装している人の写真を見て、同一人物か当ててもらったのです。
・変装は見破れない
結果は意外なものでした。
変装をしている人物を見破ることはほど不可能でした。
正解率は、当てずっぽうと変わらないレベルでした。
つまり、顔を変えなくても、服装や髪型、雰囲気を変えるだけで別人に見えることが判明したのです。
・知り合いなら気づく?見破れた人もいる!
ただし、すべての人が騙されたわけではありません。
変装している人と知り合いの場合は、見破る確率が上がりました。
人は「目」「鼻」「口」といった顔のパーツを記憶しているため、そこから判断したようです。
つまり、赤の他人にはバレないけれど、知り合いにはバレることがあるようです。
・バレにくい変装は普段と「真逆」のスタイル!
研究では、変装が特に効果的だったスタイルも明らかになっています。
それは、普段の自分とは真逆の見た目をすること。
シンプルな人が派手な格好をする
真面目な人がラフな格好をする
クールな人がかわいい雰囲気になる
真逆のスタイルを選ぶことで、見た目だけでなく“雰囲気”も変わり、より別人に見えます。
私たちは人を判断するとき、顔の形だけでなく「全体の雰囲気」や「動作」「態度」なども大きな判断材料にしています。
だから、雰囲気まで変えてしまえば、知らない人はもちろん、知り合いすらも見分けが難しくなるわけです。
研究では顔を隠すアイテムは使えませんでしたが、実際にはマスクやメガを着けることができます。
そうなると余計に変装を見破るのは難しくなるでしょう。
・声には要注意!
有名人が変装して街を歩いていても、声で気づかれるケースをよく聞きます。
見た目を変えても、話した瞬間にバレてしまうこともあるかもしれません。
変装する際は、話し方や声のトーンも変えるのがポイントかもしれませんね。
・まとめ:変装は思っているよりバレない!
変装は意外とバレない!
顔を隠さなくても、服装や雰囲気を変えるだけで別人に見える
他人は見破れないが、知り合いなら気づく可能性あり
真逆のスタイルにすると、より効果的
声には要注意!
犯罪者が街で普通に生活していても見つからないのは、こうした“変装の効果”が影響しているのかもしれません。
人間の目で変装を見破るのは限界があります。
変装を見破るのは、顔認証システムに任せたほうがいいでしょう。
最新の顔認証はマスクをしていても問題ないです。
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参考文献
Deliberate disguise in face identification.