「病は気から」なんて言いますが、思い込みのパワーはバカにできません。
「最近なんだかストレスが溜まってる」と悩んでいるのなら、偽物の薬に頼るといいかもしれません。
研究により、「偽物の薬」だと分かっていても、心や脳に素晴らしい効果があることが判明しました。
・ニセモノだと知っていても効果あり
結論ですが、「これはお砂糖でできたニセモノの薬(プラセボ)ですよ」と正直に伝えられて飲んだ場合でも、しっかり効果が出ます。
普通に考えると「いやいや、ニセモノって分かってるのに効くわけないじゃん!」と思わずツッコミたくなります。
でも、イタリアの聖心カトリック大学が高齢者を対象に行った実験で証明されました。
・研究
対象者は65歳~90歳の高齢者90人。
期間は3週間。
三つのグループに分けて調査。
①従来のプラセボと騙して薬を服用するグループ。
②プラセボの薬だと正直に伝えて、さらにプラセボについても説明するグループ。
③対照群。
・結果:ストレス軽減 + 記憶力アップ
実験では、心理面、認知面、身体面で調査を行いました。
- 心理面:偽物だと正直に伝えれたグループが一番ストレスが減った。
- 認知面:プラセボと正直に伝えたグループで短期記憶が改善。
- 身体面:プラセボグループのみ改善。
偽物の薬だと伝えられても、ストレスと記憶力にしっかりと効果が出ました。
・なんで「ニセモノ」と知ってて効果が出るの?
「効果がないって頭で分かってるのに、なんで効くの?」と不思議ですよね。理由は大きく2つあります。
1. 疑う必要がなくなり、安心したから
「これ本当に効くのかな?副作用は?」なんて疑いながら薬を飲むのって、実はしんどいですよね。最初から「ただの砂糖です」と正直に言われることで、逆にホッとしてストレスが減ったと考えられています。
2. パブロフの犬現象(条件反射)
梅干しを見ると唾液が出る、スマホの通知音が鳴ると確認する、と同じです。
パブロフの犬のように「薬を飲むと体調がよくなる」条件付けによって、勝手に反応した可能性があります。
・さいごに
人間の「思い込み」の力って絶大です。この力を有効活用しない手はありません。
たとえば、仕事や家事の合間にラムネやフリスクを食べる時、「これはストレスがスーッと消える魔法の薬だ!」と信じることで、実際にストレスが減るかもしれません。
費用もかからず、副作用もありません。とりあえず試してみませんか?
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参考文献
Placebo mechanisms in aging: A randomized controlled trial comparing deceptive and open-label placebos on psychological, cognitive, and physical functioning in older adults