9月17日の日本株は続伸しました。東証プライムでは約8割の銘柄が上昇し、値上がりの広がりは2日連続で改善しています。
前日の記事では、「反発が続くか、上がる銘柄が広がるか」を確認したいと書きました。その点では、今日は一歩前進です。
私の方針は引き続き「守り」。ただし、相場を見る目まで弱気に固定するつもりはありません。今日は、よくなった部分と、まだ気になる部分を整理します。
昨日の反発には、続きがあった
まず評価したいのは、一部の銘柄だけでなく、幅広い銘柄が上がったことです。
日経平均に加えてTOPIXも上昇し、その上昇率は日経平均を上回りました。前日に見えた市場内部の改善が、翌日も続いた形です。
ただ、日経平均の一日の動きには注意点もありました。朝は大きく上がって始まったものの、そこからは上げ幅を縮小。一時は前日終値を下回り、最後に持ち直しました。
つまり、「多くの銘柄が前日より上がった」ことと、「朝から買いの勢いが続いた」ことは別です。
今日の値上がりの広がりは好材料。それでも、上値を追う力が十分に強まったかは、もう少し見ておきたいところです。
「海外勢が売った」の中身を確認する
今回の確認で、見方を修正した点があります。
前週の投資部門別データを見ると、海外投資家は現物株を売り越していました。ここだけを見ると、「海外勢が日本株から引き揚げ始めたのかな」と考えたくなります。
ところが、先物では買い越し。報道されている現物と先物の合計でも、買い越しでした。
現物株は売っていても、先物では買っている。この違いを確認せず、「海外勢は売りに転じた」とまとめると、実態より弱気な説明になってしまいます。
もちろん、先物買いには持っている資産のリスク調整なども含まれ得るので、「合計で買っているから強気」とも決めつけられません。
今回の学びは、自分の判断に合う数字だけを拾わないことです。
守りを続けていると、警戒を裏づける材料に目が向きやすくなります。だからこそ、反対の材料も確認して、必要なら説明を直していきたいと思います。
信用買いの積み上がりは、引き続き気になる
一方、警戒している材料も残っています。
前週の下落局面では、個人投資家が信用取引で大きく買い越していました。同じ週の信用残でも買い残が増え、評価損益率は悪化しています。
信用取引で買った株が増え、集計上の含み損も広がっていた、という状況です。今後、株価が戻ったところでの売りや、下がった場合の損切りにつながる可能性を見ておく必要があります。
ただし、これらの統計は重なる取引を含み得ます。「悪い証拠が別々に二つ出た」と数えるのは避けたいところです。
また、分かったのは前週の状況です。今週の反発によって、含み損や建玉がどう変わったかまでは分かりません。
日経平均は前週末の水準を回復しましたが、指数が戻ったからといって、信用取引で買われている個別銘柄まで同じように戻ったとは限りません。ここは次のデータで確認します。
日本株が上がっても、不安の指標は落ち着いていない
米国市場の予想変動率を示すVIXも、引き続き観測しています。
今回参照した値は上昇しており、私の観測ルールでは、まだ沈静化を確認できていません。
一方で、日本株は続伸しています。この動きからも、VIXが上がれば日本株も必ず下がる、という単純な関係ではないことが分かります。
VIXは警戒材料として見ながら、日本株そのものの強さも評価する。どちらか一方で、もう一方を打ち消さないようにします。
守りながら、見方は更新する
今日も新規の買いは見送ります。保有株は、撤退条件や許容損失を点検する方針です。
ただし、「守り」と決めたから、何が起きても判断を変えないわけではありません。
前日の確認点だった値上がりの広がりは、今日も改善しました。海外勢についても、現物売りだけでは捉えられないことが分かりました。こうした情報は、きちんと見方に反映します。
これから見たいのは、幅広い株高が続くか、寄り付き後も買いが続くか、そして信用需給やVIXの警戒材料が緩和していくかです。
翌日の日銀会合も含め、材料に対する市場の反応を見ていきます。
上がったから慌てて買うことも、買っていないから上昇を否定することも避けたいですね。
今日確認できた改善を受け止めながら、自分が買いを検討できる条件に近づいているかを、落ち着いて確かめていきます。
※本記事は9月17日の日本株と、引け後に確認した統計をもとにした振り返りです。信用需給・投資部門別は前週、VIXは米国9月16日に対応する参照値であり、観測時点はそれぞれ異なります。