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【定例通信 第54回】サンクコスト効果について
こんばんは!
みうさんと申します🐍
みうさん
2021年10月28日
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【定例通信 第54回】サンクコスト効果について こんばんは! みうさんと申します🐍 今日のテーマは投資をしているのであれば認識しておきたい「サンクコスト効果」について ●サンクコスト効果とは サンクコストとは埋没費用と訳されますが、要するに「すでに費やした労力や時間、お金」のことと考えてよいでしょう。 そして、サンクコスト効果とは、これまでに費やした労力や時間、お金がこれからの意思決定に影響を及ぼすことをいいます。 たとえば、あなたが書店で本を買い、家に帰って読み始めたとしましょう。 読み始めて10分もかからないうちに「この本全然面白くない」と感じたとしましょう。 あなたは読書が趣味なのでおおよその展開が分かります。この本は好みではない このとき、あなたは「本を閉じて他のことに時間を使う」か「本を読み続けるか」 といった選択をすることができます。 「面白くないから本をさっさと閉じて他の有益な行動をとる」と考えるのであれば前者の行動を選択するでしょうし、「お金も払ったし、もったいないから」と考えるのであれば後者の行動を選択するでしょう。 合理的思考に立てば、面白くないと感じた本を読み続けるよりも、他の有益な行動に移すことを選択しますが、「もったいない」という心理に引っ張られると本を読み続けてしまいます。 どちらの行動を選択したとしても既に投じた費用・時間は戻ってこない点は同じです。 本を読み続けるかどうかの判断においては、本来、既に投じた費用を考える必要が無いはずなのに、考えてしまう。 さて、このサンクコスト効果ですが、投資の場面でも判断に影響を及ぼしてきます。 「短期で売りを予定していた銘柄が大きく下落して長期保有で持ち続けている」 こんな経験ないでしょうか? これは「サンクコスト効果」により判断がブレてしまっている可能性が高いです。 たとえば、1000円の株が500円に下落したとしましょう。 このとき、短期保有であれば既に当初思い描いていたストーリーは破綻していると考えられます。 500円が1000円に戻るためには、500円から100%上昇しなければなりません。 合理的に考えればさっさと損切りしないといけないはずです。 だけど、適切な判断が下せなくなってしまう。 投資家であれば経験している方も少なくないのではないでしょうか。 ●サンクコスト効果との付き合い方 サンクコスト効果は人間であれば当然持ち合わせる心理だと思います。 普段の生活であれば多少不合理であっても「まあいいや」くらいの感じで流せる場面もあるでしょう。 サンクコスト効果を完全排除することはおそらく難しいと思いますので、 少なくとも投資の場面ではサンクコスト効果に影響を受けた判断を避けるというところから始めるのが良いかもしれません。 さて、投資の場面でよく挙げられるサンクコスト効果による判断を避ける方法を3つ紹介します。 ①投資をする前に損切のルールを決めておく ②これまでの費用は無いものとして考える ③損切をすることで得られる選択肢を考えてみる ①についてはダンさんも動画の中で何度もおっしゃっていることですね。 損切ラインは感情が入らない入り口の段階で決めてしまうのが一番ピュアですね。 人間は感情的に生きる動物だからこそのルール設定なわけです。 ルールを決めたら「言い訳なし」です。 ②は、サンクコスト効果という心理を知っているからこそできる「ゼロベース思考」ですね。 心の中にいるリトル自分と対話できる方は自問自答しながら合理的な判断を下す。 周りに相談できる人がいるのであればその人に相談してみる。 他人の問題については客観的に判断できますから、相談できる人がいれば有効な方法ですね。 ③は、過去の費用に引っ張られることで新しい投資先へ投資する機会を失ってしまうと考えることによりサンクコスト効果を避けるという方法ですね。 ここでのポイントは、比較対象を作ってしまうという点にあります。 今の投資を継続するのか、次の投資先に移るのか、どちらの方が良いのか天秤にかけて比較してみることにより合理的な判断が下せます。 投資の場面で冷静な判断ができるのは大きな強みといえますので、サンクコスト効果、覚えていただけると嬉しいです。 それでは、また明日!