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【定例通信 第52回】東証の市場再編って?
こんばんは!
みうさんと申します🐍
みうさん
2021年10月26日
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【定例通信 第52回】東証の市場再編って? こんばんは! みうさんと申します🐍 今日のテーマは東証の市場編成のお話。 現在、日本の株式市場は東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQの4つの市場区分がありますが、2022年4月4日から「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」に3つに市場の再編が行われます。 ●どうして市場再編が行われるのか この点、日本取引所グループのホームページ(https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/market-segments/index.html)では大きく2つの課題を踏まえた再編だとしています。 つまり、 ①現在の市場区分のコンセプトが曖昧 ②企業価値の向上を動機づけるような市場区分になっていない なるほど、たしかに東証2部とマザーズとJASDAQの位置づけは重なっている部分もありますし、東証1部の企業が増加していて市場の質の低下を懸念されています。 プライム市場の基準は添付画像に記載しましたが、現在、東証1部の企業数は約2200社ほどありますが、このうち約30%ほどが一次判定でプライム市場の基準を満たしていなかったとのことです。 さて、そんな3つの新しい市場のコンセプトは次の通りとされています。 (プライム市場) 多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場 (スタンダード市場) 公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場 (グロース市場) 高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場 プライム→東証1部 スタンダード→東証2部・JASDAQ(スタンダード) グロース→JASDAQ(グロース)・マザーズ のイメージという感じのようですが、市場再編により高い基準を設けることで上場企業の質と市場の質とを維持し、海外投資家にもアピールしたいといったところのようにも思えます。 ●市場再編でどうなるのか やはり注目されるのは東証1部であった企業がプライム市場に残れるのかどうかといった点でしょうか。 どの市場を選択するのかは9月から選択申請の手続きが始まっていて年末まで市場選択期間となっています。 結果が1月11日に公開されるということですので、1月は株価が動くかもしれませんね。 東証1部の企業がプライム入りできなければ株価が下落するシナリオが考えられますが、他方で、東証2部やマザーズにいた株がプライム入りした場合には株価が上昇するというシナリオも考えられます。 既に新市場でどの市場に移行するかを明らかにしている企業もありますので、自分の保有している株がどのようになるのか気になる方は調べてみても良いかもしれませんね。 あるいは、この市場再編をチャンスととらえる方はプライム入りを狙っている企業をリサーチしてみるのも面白いかもしれません。 ということで、今日は簡単ですが新市場についてのお話でした。 それでは、また明日!