【定例通信 第46回】何かと耳にする「MaaS」って?
こんばんは!
みうさんと申します🐍
前回はフィンテックについてのお話でしたが、今回は「MaaS」について
こちらもなんだか最近よく耳にすることが多くなってきましたね。
投資テーマにもなるかもしれませんので、しっかり整理しておきましょう。
●そもそも「MaaS」とは?
「MaaS」(マース)とは、Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)のことをいい、公共の交通機関を含んだ交通サービスを連携することにより、個人のニーズに応じた移動手段の提供サービスのことをいいます。
分かりにくいですが、たとえば、オンライン配車サービスやカーシェアリングなどが一例として挙げられます。
ちなみに、これと似た言葉として、「SaaS」というものがありますが、これは、Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)のことでクラウド上でシームレスに利用できるソフトウェアのサービス環境のことを指します。
●MaaSにも段階がある
MaaSは簡単に言うと様々な移動サービスを連携・統合させていくことにより発展していくものです。
そのため、MaaSにもレベルがあります。
・レベル0
各種移動サービスの連携・統合なしの状態。日本の個々の交通機関はこの状態です。
・レベル1
各種移動情報が連携・統合された状態。たとえば、スマホなどで移動サービスの料金や移動時間、時刻表などを一つのプラットフォームで調べられる。
ナビタイムやジョルダンといった乗換案内サービスがまさにこの段階のサービスを提供しています。
・レベル2
予約・決済を統合したもの。同一のプラットフォームで複数サービスの予約や決済までできてしまう状態ですね。
・レベル3
サービス提供を統合した状態。
段階がグッと進んだ感じがしますが、イメージとしては、移動サービス単位の料金設定ではなく、移動する経路ごとに一括料金が提示されるようなイメージです。
イメージがしにくいですが、それもそのはずで、日本ではこの手のサービスが全然無いからです。
日本はレベル2段階で「MaaS推進するぞ~!」と言っている状況
なお、フィンランドでは月定額でエリア内の様々な移動サービスが乗り放題になるサブスクサービスが「Whim(フィム)」というアプリによって可能となっており、様々な移動サービスが一元化されています。
この「Whim」ですが、日本でも実証実験という位置づけでアプリを使うことができるようです。
今は東京に限定されているようで、私自身のスマホにもアプリをインストールして、アプリのなかを見てみた感じでは使えるサービスも限定されている状態ですね。
ワンランク上のMaaSが気になる方は是非、「Whim」でアプリ検索してみてください。
・レベル4
政策を統合した状態です。国や自治体、事業者らが都市計画や政策レベルで協調します。
たとえば、乗り継ぎに必要となる交通結節点・ターミナルを再配置することで利便性を高めたり、まちづくりと連動させる形で新たな商業地や住宅地を形成したりするなど、政策と結び付けた取り組みが行われます。
だいぶ進んでいますが、日本でも国交省が主導して「都市と地方、高齢者・障がい者等を含む全ての地域、全ての人が新たなモビリティサービスを利用できる仕組み」として2019年ころから日本版MaaSプロジェクトを進めています。
↓国交省のHP(日本版MaaSの推進)
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/japanmaas/promotion/
国交省のHPにもMaaSについて図解での説明もあるので何となくイメージが湧いてくると思いますので是非ご参照ください。
国も進めるMaaS
投資の観点からも重要なものと思われますが、まずはMaaSの意味するところを押さえておきましょう。
ということで、今回はここまで🐍