【定例通信 第35回】デリバティブ(派生商品)を学ぶ①~利用目的は何か?~
こんばんは!
みうさんと申します🐍
投資商品には様々なものがありますが、今回は「デリバティブ(派生商品)」について学びましょう。
機関投資家が分散投資やリスクヘッジ目的で行うことが多く、個人投資家のデリバティブ取引をしている分母は少ないですが、知っておくと投資分析をするうえで役に立つものと思われます。
デリバティブ(派生商品)ですが、日本語で見ると「派生」とありますから、株式・金利・商品や通貨などの「元からある資産」から分かれて生まれてきた金融商品の総称をいいます。
そして、デリバティブは先物・オプション・スワップの3つに分けることができます。
この3つの解説については明日以降に取り上げていきたいと思いますので、今回は導入的にデリバティブの利用目的を説明します。
デリバティブの利用目的は主に①リスクヘッジと②スペキュレーション(投機)とされています。
①リスクヘッジ
ここでいうリスクとは、金融商品の持つ価格変動や金利変動、為替変動などのことをいいます。
株式の取引をしていれば株価変動をリアルタイムで体感しているためイメージしやすいかと思います。
このような価格変動をデリバティブをもって一定範囲に抑えてコントロールしようというのが利用目的の一つです。
たとえば、あなたが料理店を経営していたとしましょう。
野菜の価格変動は大きいため、取引の都度野菜の価格が変わってしまうと当初の計画とはズレてしまう恐れが高いです。そこで、「予め野菜を買う値段を決めてしまう」ということでリスクをコントロールしてしまおうというのがデリバティブの考え方です。
別回で取り上げますが、先物なんていうのは将来の特定日に行う商品の受け渡しと決済条件を決めてしまうものですから、まさにリスクコントロールをしようというものですね。
②スペキュレーション(投機)
デリバティブ取引では、取引時に証拠金を払い込むことで証拠金よりも大きな金額の取引をすることができます。
つまり、少ない投資金額で大きな利益を期待することができるというものです(このようなことをレバレッジといいます)。
投機というとイメージしにくくなりますが、レバレッジを効かせて利益を得るというのが2番目の利用目的となります。
この場合、レバレッジを効かせることで高いリターンを期待できますが、他方で高いリスクも伴うと取引にもなります。
ここまでがデリバティブ取引の大きな利用目的となります。
どうしてデリバティブ取引がされているのかを押さえておくと、例えばダンさんが分析をする際に機関投資家のポジションを確認していることがありますが、その意味合いというのもしっくりくる場面がたくさん出てくるはずです。
デリバティブ取引はしないとしても知識として押さえておくことは重要なポイントだと思いますので是非ともこの機会に見てみましょう。
まずは①リスクヘッジと②スペキュレーション(投機)⇒レバレッジで利益を狙うという主な利用目的2点を抑えておきましょう
さて、今回はここまで!
次回以降も引き続きデリバティブについて紹介していきます。
ではまた明日!🐍