昨日は大きく上がった日経平均ですが、今日は一転して大幅反落となりました。
気になったのは、下げ幅だけでなく「売りの広がり」です。TOPIXも日経以上に下がり、プライム市場では約75%の銘柄が下落。昨日の上昇が、市場全体へ広がる展開にはなりませんでした。
総合判定は「様子見」を継続します。
※日本株は9/8終値基準です。確認待ちのVIX情報は、末尾の「9/9追記」に分けています。
① VIX:今回は判断を保留
米国市場は9/7がレーバーデーで休場だったため、日本株の9/8引け時点で参照できる直近の米国取引日は9/4です。
今回共有されたVIXの数値は、取引日や取得時刻、確定終値かどうかを確認できていません。
そのため、今回の判断には組み込まず、追記に記録しています。
数値が上がっているからといって、すぐに警戒を強めるのではなく、「いつの情報か」を確かめてから判断したいところです。
② 信用需給:金額面は改善。ただし中身も確認
9/4申込分の二市場信用残高は、次のとおりです。
売り残:約8,461億円(前週比+210.7億円)
買い残:約6兆4,803億円(同−490.8億円)
信用倍率:7.91倍→7.66倍
売り残は、私が観測の目安にしている8,000億円を維持。金額では売り残増・買い残減と、改善方向に動きました。
ただし、株数では売り残減・買い残増と逆向きです。金額だけで「買い方の整理が進んだ」とは言い切れません。
9月配当に向けたつなぎ売りが、売り残に含まれている可能性もあります。
信用評価損益率の−4.68%は8/28時点の数値です。参照時点では9/4分は未掲載で、9/2や9/8の下落後の含み損を示してはいません。
需給の改善は確認しつつも、「下値は安心」とまでは判断しないようにします。
③ 先物手口:取引量は増加。方向はまだ分からない
提示された集計では、先物の取引量が大幅に増えています。
外資系:159,193枚(前日の約1.81倍)
国内系:100,224枚(約3.24倍)
うち野村:63,248枚(約5.24倍)
外資系では、ソシエテ29,809枚、HSBC25,193枚、ABNアムロ19,821枚、GS18,277枚が目立ちました。
反落日に取引が増えたことは気になります。
ただし、これは「取引量」であって、外資の売り越しや個人の狼狽売りを示す数字ではありません。
SQ前の限月乗り換え、裁定、ヘッジなどが含まれる可能性もあります。
対象限月や日通し・J-NETの集計範囲が前日と同じかも未照合のため、倍率は参考値とし、売買の方向や目的は保留します。
④ 今日の気づき:前日上昇の約82%を失い、売りも広がる
日経平均は、前日の+1,378.90円に対して、今日は−1,130.51円。前日の上昇分の約82%を失いました。ただ、9/4終値よりは248.39円高く、全戻しではありません。
野村證券・ロイターの報道では、プライム市場は値上がり362銘柄、値下がり1,158銘柄。
約75%が下落し、TOPIXも−1.83%と日経以上に下げています。
業種別では9業種が上昇、24業種が下落。すべてが下がったわけではありませんが、買いの受け皿は限られていたと見ています。
背景として報じられているのは、急速な円高と、日米の金融政策会合を控えた手控えです。
NT倍率は16.09から16.11へ小幅上昇しました。ただ、今日はTOPIXの下落率が大きかった結果でもあり、「半導体への資金流入」とは単純に読みません。
夜間先物65,040円も、取得時刻・限月・同限月の日中終値が未確認のため、夜間の弱さを判断する根拠から外しています。
※騰落数・業種数は報道に基づき、取引所原表との照合は未実施です。
▶ 今日の終値
日経平均:65,269.33円(−1,130.51円/−1.70%) TOPIX:4,050.33(−75.47/−1.83%) NT倍率:16.11(前日16.09)
▶ 私の判断:様子見を継続
今日の判断の中心は、幅広い銘柄に売りが広がったことです。
信用需給は金額面では改善していますが、株数は逆向き。評価損益率も古い時点なので、今の下値の安全性は判断できません。警戒条件がすべてそろっていないことも、安心材料にはしないつもりです。
次に確認したいのは、次の4点です。
・円高の動きが落ち着くか
・値上がり銘柄が増え、TOPIXが下げ止まるか
・SQ週中のVIXで、MACDとパラボリックがどう動くか
・次の信用残・評価損益率にどんな変化が出るか
上げ下げが大きいと、気持ちも揺れますね。こんなときこそ、新規は焦らず、自分の条件が整うのを待ちたいと思います。