9月15日の日経平均は、前日比8.89円安。「ほとんど動かなかった日」に見えるかもしれません。
ところが、日中の高値と安値の差は1,000円超。さらに、VIXの再上昇や信用残の変化など、気になる材料も増えました。
今回の私の判定は、**「守りを継続」**です。ただし、市場全体が崩れたと決めつける状況でもありません。数字の中身を分けて見ていきます。
※2026年9月15日の日本株と、引け後に取得した信用データをもとにした振り返りです。VIXは米国9月14日に対応するアプリ参照値を使っています。
日経平均の終値は63,484.10円、前日比−0.01%。TOPIXは4,037.16で、−0.52%でした。
日経平均を構成する225銘柄では、157銘柄が下落。約7割が値下がりしており、指数の横ばいに比べると、多くの構成銘柄は弱かったことが分かります。
一方、東証プライム全体では、値上がり800銘柄、値下がり685銘柄、変わらず68銘柄。上昇した銘柄が約52%を占め、下落した銘柄を上回っています。
前日の上昇割合約79%からは減りましたが、「市場全体の7割が下がった」わけではありません。
同じ日の相場でも、日経225を見るか、プライム全体を見るかで印象が変わります。
「下がったから弱い」「戻したから安心」と、その都度判断を変えるのは難しい相場です。
VIXは再上昇。ただし、前の水準には戻っていない
市場の不安を読む参考にしているVIXは、アプリ表示で17.11。前回の15.85から約8%上がりました。
アプリ上の推移は、17.85→15.85→17.11。いったん和らいだ警戒感が、再び強まった形です。ただし、17.85までは戻っていません。
値動きの勢いや流れを見る指標にも、VIX上昇側のサインが残っています。
一日下がっただけで安心せず、翌日に上がっただけで暴落を決めつけない。数日間の流れを追っていきます。
信用残にも変化。ただし、8,000億円割れだけで決めない
更新された9月11日基準の信用残は、売り残が約7,959億円、買い残が約6兆6,456億円でした。前週比では、売り残が約502億円減り、買い残が約1,653億円増えています。
私は売り残8,000億円を、需給を見る独自の目安の一つにしています。空売りの買い戻しが、下値を支える可能性を意識しているためです。
今回はその目安を5週ぶりに下回りました。ただし、割れ幅は約41億円、約0.5%。これだけで「下支えがなくなった」とは判断しません。
さらに、売り残は金額では減った一方、株数では微増しています。金額の減少を、そのまま「空売りが買い戻されて減った」と読むこともできません。
信用倍率も金額ベースでは7.66倍→8.35倍、株数ベースでは7.82倍→7.92倍。同じ方向でも変化の大きさは違うため、倍率一つで需給の悪化度を決めないようにします。
買い残の増加は、今後の戻り売りや損切りにつながる可能性を点検したい材料です。ただし、参照した表の最高水準である6月26日の約7兆167億円には届いていません。
買い方の含み損益を示す「信用評価損益率」も、今回確認した時点では9月11日分が未掲載。含み損がどこまで深まったかは、まだ分かりません。
今は焦らず、次の確認を待つ
VIXの再上昇と、信用売り残の減少・買い残の増加。前日より警戒材料は増えました。
一方で、プライム全体では上昇銘柄が過半数を維持しています。「全部が悪化した」とまとめてしまうと、残っている強さまで見落としてしまいます。
私は新規エントリーを見送り、保有株は撤退条件と許容損失を点検します。
次に確認したいのは、次の3点です。
・VIXが落ち着くか、再上昇が続くか
・更新される信用評価損益率がどう変わるか
・日経63,000円近辺の値動きと、上昇銘柄の広がり
9月末に向けては、配当や優待の権利取りに伴うつなぎ売りも意識します。売り残の多さだけで安心せず、その中身も見ていくつもりです。
明るい材料も、気になる材料も、どちらも残る相場。「まだ分からない」をそのまま受け止めて待つことも、大切な判断だと思います。