9月16日の日経平均は、4日ぶりに反発しました。取引終了にかけて上昇し、その日の高値で引けています。
下落が続いたあとの反発には、少しほっとしますね。ただ、ここで考えたいのは「今日上がったから、もう安心して買えるのか」ということです。
今回の私の判断は、市場の改善を認めながら、守りを続けるです。
少し慎重に聞こえるかもしれません。その理由を、細かな数字よりも考え方を中心に整理します。
まず、今日の反発は素直に評価したい
今回よかったのは、日経平均が上がったことに加えて、値上がりする銘柄が広がったことです。
東証プライムでは、およそ3分の2の銘柄が上昇しました。TOPIXも上がっており、一部の銘柄だけで指数を押し上げた日とは違う広がりが見られます。
「まだ警戒しているから、上昇も全部疑う」という見方にならないようにしたいところです。よくなった部分は、きちんと認める。今日は市場内部の改善が見られた一日でした。
ただし、この動きが続くかどうかは、これから確認する必要があります。
警戒を続ける理由は、信用取引の状況
気になっているのは、最新の週次データで、信用買いの残高が増え、評価損益率も悪化していたことです。
簡単にいうと、信用取引で買った株が増える一方、集計上の含み損も広がっていた、ということです。
含み損を抱えた買いが多いと、株価が戻ったときに「このあたりで売っておこう」という売りが出る可能性があります。さらに下がれば、損失を抑えるための売りにつながることもあります。
もちろん、買い残が増えたから必ず下がるわけではありません。それでも、反発したという理由だけで気にしなくてよい材料にはなりません。
ここで大切なのが、データの日付をそろえて考えることです。
今回の信用データは9月11日時点。今日の反発や、その前の下落をすべて反映しているわけではありません。
したがって、「今も悪化し続けている」とまでは言えません。現時点では、「最新の週次データは悪化を示している。その後の改善はまだ確認できていない」と受け止めています。
指数が戻っても、買った人の状況まで戻ったとは限らない
日経平均は、途中で下落したあと、9月11日の終値に近いところまで回復しました。
すると、「信用取引の含み損も戻ったのでは?」と思いたくなります。
でも、日経平均と、信用取引で実際に買われている銘柄は同じではありません。指数が戻っても、保有銘柄が戻っていない人はいるでしょう。その間に売却したり、新たに買ったりした人もいるはずです。
だから、指数の回復から含み損の改善まで推測せず、次のデータを待ちます。
これは少し地味ですが、相場を見るうえで大切にしたい区別です。
不安が落ち着いたかも、引き続き確認する
米国市場の予想変動率を示すVIX、いわゆる「恐怖指数」も見ています。
今回参照した値では、前日のような大幅上昇はありませんでしたが、はっきり低下したわけでもありません。私の観測ルールでは、まだ落ち着きを確認する段階には至っていません。
ただ、VIXだけで日本株の明日が決まるわけではありません。
日本株の上昇や値上がり銘柄の広がりと合わせて、警戒材料が少しずつ解消していくかを見ていきます。
「守り」は、次の判断に備える時間
今日の反発を見ても、新規の買いは見送ります。保有株については、あらかじめ決めた撤退条件や許容損失を確認し、必要なら対応する方針です。
これから注目するのは、次の3点です。
- 値上がりする銘柄の広がりが続くか。
- 市場の不安が落ち着いてくるか。
- 次の信用データで、買い残や含み損の状況が改善するか。
反発を見ると、「乗り遅れるかもしれない」と気持ちが動くこともあります。そんなときほど、自分が何を確認してから買うのかを、はっきりさせておきたいですね。
今日の改善は受け止める。そのうえで、買いに進むための確認を続ける。
焦らず、自分の条件が整うのを待ちたいと思います。
そういえば、振り返りが全然なかったので今日から少し付け足します。
9月15日は「警戒材料は増えたけれど、市場全体が崩れているとは言い切れない」と整理しました。翌16日は値上がりする銘柄が増え、前日に気にしていた弱さが市場全体へ広がる展開にはなりませんでした。この点は、前日より見方を明るくしてよさそうです。
一方、確認待ちだった信用評価損益率には、悪化が見られました。ただし、これは過去の週の状況が新たに分かったということ。今日の反発と同じ時間の出来事として扱わないようにします。
今回の答え合わせは、「市場内部は改善した。一方、信用需給には警戒が必要な状況が確認された」というものです。
新規の買いを見送った分、今日の反発に参加する機会は逃しました。それでも、翌日の上げ下げだけで判断を変えず、何が改善したら買いを検討するのかを明確にしておきたいと思います。