【定例通信 第13回】制度投資という選択肢~確定拠出年金~
皆さんこんばんは!
みうさんと申します🐍
前回、金融商品の種類とそれらの商品を組み合わせて分散した投資のお話をしましたが、今回は投資初心者であればまず実践しておきたい”制度投資”についてのお話です。
制度投資とは、投資運用でありながら「貯蓄から投資へ」の流れを受けて始まった制度のことで税制で優遇されている投資をいいます。
具体的に言うと、確定拠出年金・NISA・ジュニアNISA・つみたてNISAが制度投資に該当します。
今回はそのうち確定拠出年金について紹介します。
●確定拠出年金とは
2001年10月から始まったものでアメリカの確定拠出年金制度である401k制度にならってつくられたもの。
確定拠出年金には、個人型と企業型があり、個人型の方はiDeCoと呼ばれていて知っているという方も多いのではないでしょうか。
企業型の方はDCと呼ばれてます。
●iDeCoとDCの違い
(加入要件)
iDeCo:
①20歳以上60歳未満で原則として国民年金や厚生年金など公的年金に加入している人
②雇用形態による条件が無いため、派遣社員、パート、アルバイトも加入可
DC:
①厚生年金の被保険者
②企業が定めた職種(研究職、営業職、事務職などが多い)
③一定の企業が定めた勤続期間が必要
④企業が定めた年齢(例:50歳以上は加入対象外など)
⑤加入選択できる
(掛け金の負担)
iDeCo:個人
DC:企業(マッチング拠出の場合は個人も負担)
(掛け金限度額)
iDeCo:ケースによって限度額が異なるので注意
公務員⇒月12,000円迄
確定給付年金のある会社員⇒月12,000円迄
確定拠出年金のある会社員⇒月20,000円迄
企業年金のない会社員⇒月23,000円迄
専業主婦(夫)⇒月23,000円迄
自営業⇒月68,000円迄
DC:
他の企業年金がある場合⇒月27,500円迄
他の企業年金がない場合⇒月55,000円迄
●確定拠出年金(iDeCo・DC)で運用できる商品
比較的安定性の高い商品が多いが、大きく2つの型がある。
①元本確保型
一般に元本割れのリスクが少ない反面、運用面では低金利。
定期預金タイプや保険タイプがある。
②元本確保型以外
投資信託をもって運用。資産の変動も大きい。
●確定拠出年金のメリットとデメリット
(メリット)
・掛け金が所得控除の対象となる
・運用で得た利益は非課税となる。
・運用資産を受け取る際は一括受取の場合は「退職所得控除」、年金として受け取る場合は「公的年金等控除」の対象となる。
・確定給付企業年金と異なり、退職等をしたとしても積立の継続ができる。
(デメリット)
・原則、60歳までは運用中の資産を引き出すことができない。
・口座開設と維持に手数料がかかる。
・運用商品によっては元本割れリスクがある。
以上が確定拠出年金の紹介となります。
私もDCでの積立をしていますが、私のところでは会社が委託手数料の負担をしていて、無駄な費用がかけずに投資ができるということもありおすすめです。
iDeCoもDCも、加入できる年齢や受給開始年齢の選択肢も2022年に拡大が予定されており、公的年金制度を補完する制度として注目が集まっているところです。
60歳まで資金移動ができないという不便さはありますが、それ以上のメリットがあると思いますので、投資を始めてみようかなと思う方は、まずは確定拠出年金や明日紹介するNISAなどの税制優遇のある制度投資から始めてみるのが良いのではないでしょうか。
それではまた明日!
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