【がん終末期の「苦痛が少なく過ごせた」は4割/医療用麻薬】
こんばんは☺️
昨日は全国的に春の嵐でしたが、今日は一日晴れて、ポカポカと暖かったですね♪私の近所の桜ももう咲き始めています🌸
さて、今日は記事の紹介です。
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https://www.asahi.com/articles/ASQ3S4H2HQ3RULBJ00C.html
がん終末期の方で、苦痛が少なく過ごせたという人が4割程度にとどまったという報告です。
がん治療に関わっている身として、この数字は看過できないものとして重く受け取ります。
今回はがんの終末期の痛みと医療用の麻薬について、簡単にお話をしていきたいと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです☺️
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がんの終末期にはがんによる身体的な痛みに留まらず、精神的・霊的な痛み・悩み・苦しみなども伴います。なかなか医師の立場だけではこの全てを解決するのは難しいですが、穏やかな最期が迎えられるように、各病院で”緩和ケアチーム”が作られて、医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーなどが一丸となって最大限サポートをしています。
さて、この内身体的苦痛に関してはある程度、薬で緩和できる可能性があります。今回はこの身体的な痛みについて話をしていきたいと思います。
まず最初の段階では、わたしたちが普段から使うことのある、ロキソニンやカロナールなどのいわゆる痛み止めを使います。それでも痛みが治らない場合、あるいは明らかにそれでは抑えることのできないような痛みの場合には、医療用の麻薬を使い始めます。そして痛みの程度によって、弱いものからだんだんと強いもの・量を多くするなどの対応をしていきます。
”麻薬”というと、当然いい印象を持つ人はいないと思います。
ここで誤解を頂きたくないことが2つあります。
まず1つ目は医療用の麻薬は、それが必要と判断されるような耐え難い苦痛がある場合に限られ、その副作用もある程度予測ができるため対処法も様々あり、世間で言う”麻薬”とは全く違うということです。
そして2つ目は、医療用の麻薬を使うということは積極的な治療をやめた人だけに限られる、というのは誤解だということです。積極的な抗がん剤治療をしながらも、がんによる耐え難い痛みに対して医療用の麻薬を使うことがあり、それは決して治療を諦めていることと同義ではないということです。
もちろん、医療用の麻薬に限らず、薬はどれでも一つ使うごとにその効果と副作用の天秤で考える必要があります。医療用の麻薬による副作用で、本来想定された治療成績よりも悪くなる、ということも可能性としては考えられます。ただ同時に、耐え難い痛みに苦しみながら受ける治療を、患者さん本人が継続していくことは困難であるという現実もあります。
医療用の麻薬を使い始めるときにはご本人・ご家族にも時間をかけて説明をします。それは上に書いたような誤解で、同意はしたものの後で「自分はもう主治医から見捨てられた」と悲しまれてはいけないと思うからです。
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今回は記事の紹介と、がんの終末期の痛みについてと医療用麻薬について、簡単にお話をさせていただきました。
また後日プライムの方で、鎮静剤の話をしようかなと考えていますので、もしご興味があれば教えてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました☺️
#内科医父さん #がん #医療用麻薬