JREバンクの話
https://www.rakuten-bank.co.jp/jrebank/campaign/
もはやURLだけ見ると楽天銀行なんだよなあ😂
ケチをつけるわけじゃないけれど、登場した時は「ちょっと特典つけすぎじゃないの?」という印象があって、持続性に疑問があって開設は見送っていた。何しろキャッシュ不足のJR東日本と楽天のタッグだ。
当時のどんこめの動画はコチラ
https://youtu.be/FA0uCv2x_Fc?si=JHlgVnPrQij2ziEs
さて銀行開設からまもなく1年が経過して、特典等も実際に手にした方もいるかと思いますが、現況としてどうなのでしょうか?
実はどんこめの友人で口座開設していた人がいたので話を聞いてみたところ、ある意外な答えが返ってきました。
「特典の割引券が余って使いきれない」
JREバンクの特典は3種類あり、
1つは、普通列車グリーン券の無料券、これは四半期ごとに1枚、最大年間4枚貰えます。
もう1つはJR東日本の4割引券(株主優待と同じ物)、これは年2回・最大10枚貰えます。
最後に「どこかにビューーン!」の2000ポイント値引き券で、四半期ごと、年間最大12枚も貰えます。
で、一番余ると言っていたのが「どこかにビューン」の値引き券です。
そもそも「どこかにビューン」というのは何かというと、公式的には次のサイトで説明されています。
https://dokokani-eki-net.com/
具体的には、
・ランダムに4つの行き先の新幹線駅が選出(再選出もできる)
・申し込みすると、翌日に4つの行き先の中から1つが確定する
・ポイントを消費して、チケットを購入する(新幹線指定席)
つまり、目的は決めていないけれど旅行に安く行きたい人には便利なサービスな訳です。通常は往復6000ポイント(円)なのですが、JREバンクの特典を使うと4000ポイントで購入ができます。
たとえば東京~仙台が当たった場合、通常新幹線料金が11490円のところ、なんと片道2000円にまで実質値下げすることができるわけで、約83%引きです!
これは確かにお得ですね。
しかしどこかにビューンには2つの欠点があります。
1つは、目的地を自分で決められないこと。たとえば東京から仙台に行きたいのに新潟行きが当たってもしょうがないですよね。秋田など、途中下車になる場合はまだ運が良いのですが、これはもうギャンブルでしょう。
もう1つは、ポイント残高が無いと使えないこと。特典チケットを使っても4000ポイント無いと利用できないわけですから、チケットばかりあってもしょうがないですよね。しかもJREポイントは現金からのチャージができないので、貯めるにはそれ以上にJR東日本でお金を消費しないといけないわけです。
そしてもう1つの懸念は、これだけの高割引商品が今後利用者が増えてくれば、相対的に通常料金の利用者が減り、かえって減収になるのではないかという懸念です。
もっともシステム構築が優秀であれば、空席の効率的な解消に役立っているのかもしれませんが、こればかりは実際にデータを見てみなければわからないことでしょう。
とにかく、JR東日本沿線、特に東北・上越新幹線沿線の人にとっては非常に恩恵の大きい一方、沿線外の人にとってはなかなか特典の恩恵が受けにくいサービスなのが、JREバンクと言えるでしょう。
銀行こそ開いてないですが、JR西日本も似たような企画乗車券を販売していますが、こちらはポイントだけでなく現金利用の場合の値段設定もしていて良心的と言えるでしょう(もちろん多少割高ですが)
さあ果たして、JREバンクは今後もサービス水準を保ったまま続けることはできるのでしょうか?今後の動向に注目です