【鉄道雑談:東海道新幹線に静岡空港新駅?】
厚顔無恥と書いたら睾丸鞭と予測変換が出ました。誰かビシッとやってやれないものでしょうか(失礼しました)
ニュースの内容自体は「静岡空港の真下を通過する東海道新幹線のトンネル上に新駅を作ることを国に提言しよう」という内容です。裏読みとして、静岡県の川勝知事いの御機嫌をとって、リニア工事の許可を出させようとしてるのでは、といったことが書かれています。まあ無理でしょう、というのがどんこめの見立てです。
「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」というのは、記事では10都府県で構成と書かれていますが、静岡県が入ったのは先月7月14日のことでまだ1ヶ月も経っていません。元々はその他の9都府県により発足された同盟会で、その歴史は1979年にまで遡り40年以上の歴史があります。(※当時は東海道・山陽新幹線のみが開通していて、東北新幹線でさえ建設中でした。なお京都は9都府県に含まれていません)
そんな新参者の静岡県に、加盟記念のプレゼントのごとく出てきたのがこの静岡空港新駅の話です。静岡空港新駅建設については以前から川勝知事がJR東海に要求していた話ですが、隣の掛川駅と近すぎるなどの問題もあり、JR側は難色を示していました。そもそもJR東海はリニア工事に集中したいので、東海道新幹線新駅建設は他にも要望があるものの、無視しているのが現状です。(たとえば神奈川県の相模新駅、滋賀県の南びわ湖駅など)
ところがそのリニアに待ったをかけたのが、前述の静岡県の川勝知事いです。
大井川の水問題などの理由に挙げ、静岡県内での着工許可を未だに出していません。リニアが静岡県を通るのはほんのわずかな区間ですが、特に水資源に関しては広域に影響が出ることが予想されています。
そもそも、リニアは元々JR東海が単独の資金で建設する予定でしたが、国家事業とすることで特に大阪開業前倒しにすることをはかったのが、先日凶弾に倒れた安倍元首相でした。財政投融資により、総額5兆円がJR東海に融資されています。
この決定には様々疑問も投げかけられており、JR側としては様々追求される前に完成させてしまいたいという思惑もあると考えられます。実際,コロナによる赤字下においても、リニア工事自体は遅れこそ出たもののストップせずに続けられていました。
どんこめはこの頃から特に過激になってきた静岡県知事いの言動は、JRとのヤラセ騒ぎなのではと考えていました。赤字が予想以上に大きくなり、リニア工事も少し減速せざるを得ないための言い訳に【極めて影響区間の少ない静岡県の反対】というカードを切ったと考えたのです。
実際、JR東海が黒字転換の兆しを見せてくると、川勝知事いの態度は一瞬だけ軟化しました。「リニアに反対ではない」といった言動が出てきた時期ですね。今年6月には同盟会への加入要望を突如言い出して、翌7月には加盟をも果たしました。
これについても、結局のところ「お前も仲間に入れてやるから言うこと聞け」という同盟会の透けて見えるわけですが、川勝知事い目線で考えれば「リニアの全権は俺が握ったも同然だ」という気分でしょう。加盟1ヶ月もしない内から“ご褒美”をねだる睾丸鞭、間違った、厚顔無恥さには呆れを通り越して富士山の似合うあっぱれな男だと思います。
安倍氏の死も無関係とは思えません。統一協会追求は所詮過去の話で、本来であれば真っ先に槍玉に上がりかねなかったのは今現在進行中のリニア融資です。既にJR東海のリニア推進派の最先鋒だった葛西名誉会長も亡くなり、リニア反対派からしてみれば「今こそリニア中止の大号令!」の絶好のチャンスでした。
おそらくリニア反対派にとって最大の誤算は、反対派の最先鋒だと思っていた川勝知事いが推進派だったということでしょう。しかし川勝知事いはある意味どちらでも無くて、どちらに転んでも自分の利益を最大化しようとしているに過ぎません。ある意味で投資家向きの性格でしょう。
静岡空港は山の上にある空港で、開設のためには広範囲の山林が伐採されたようです。そして、なぜか開港と全く同時に県知事になったのが川勝知事いです。建設時に障害となった立木の所有者が、なぜか「(当時の)県知事の辞職」を要求したという不思議なエピソードもあったそうです。偶然ポストが空いたんですね。
そういえば静岡空港、国際線も乗り入れているんですが、中国・韓国・台湾路線しか就航してないんですよね。むしろ国内線は地方都市相互運行のような路線ばかりです。何で静岡県はこんな所に空港を作りたかったんだろう?誰が、何のために?