第3四半期決算 第一三共 TOPIX CORE30⑥
第一三共が1/31に第3四半期決算を発表しました。
前年同期比
前年比 増収・一部増益、EPS減。
売上 +16.9%、
営業利益 +2.7%
純利益 ▲8.1%、
EPSは 45.23円・▲3.98円でした。
配当の修正なし、年間配当は30円、前年より+3円の予定。
通期業績予想は据え置いています。現時点の様子なら、概ね達成できると思われます。
現時点の営業利益率は13.4%です。(IFRS)
状況
増収が1373億円で売上原価も▲58億円なので良いのですが、かわりに販売費及び一般管理費が751億円増、研究開発費も726億円増で利益を食ってしまっています。そのため税引き後の四半期利益では▲76億円となってしまっています。
財務等
営業CF<<投資CF+財務CF で、かなりの現金量減少が起きています。
ただしこれは2Q時点での投資に主因がありますが、それを差し引いても、1四半期あたりで営業CFよりも大きい投資を行っているようです。
流動資産>流動負債で、差額は約1兆円、かなり余裕があります。
多少の失敗をしても問題は無いと言えそうです。
コメント
積極的な研究投資がなされています。この中にはコロナ関連のワクチンや臨床試験なども含まれており、今後が期待されているところです。
ただ、それは同時にリスクでもあるので、なかなか現時点では予測不能な一面でもあります。
このため、今後も配当還元よりも研究投資に重きを置いていくものと思われます。