いつものJR東日本社債話ですが、利率がかなり上がってきました。
10月9日にリリースされた社債発行、
3年200億円2.395%、5年300億円2.761%、10年200億円3.456%。
というか今年度だけで額面1900億円、前年度が1050億円起債だったことを考えるとちょっとまた増えてきた印象です。
前回7月時点では、3年債1.836%、5年債2.301%、10年債3.178%だったので、特に短期の金利負担が重くなっていることがわかります。
3月末時点の決算資料によると、有利子負債の償還スケジュールは次のようになっていました。
2026.3(実績) 3749億円(うち、社債2075億)
2027.3 2791億円(うち、社債900億円)
2028.3 3711億円(うち、社債1000億円)
2029.3 3304億円(うち、社債1356億円)
2030.3 3072億円(うち、社債970億円)
2031.3 3818億円(うち、社債2386億円)
決算発表以降に発表された社債を加味すると、次のようになります。
2030.3 3542億円(うち、社債1440億円)※+470億円
2032.3 (※+730億円)
2037.3 (※+700億円)
2028.3~2031.3にかけては、ほぼ毎年3400億円規模の償還期限が迫るわけです。この4年間は正念場になります。
次のような資料もあります。
2026.3時点で、
社債平均金利 1.51%
社債外債比率 39.8%
長期借入金金利 1.21%
鉄道施設購入猟奇未払金平均金利 6.55%
合計金額に対する平均金利 1.72%
言うまでもなく、新規発行している債券は現在の負債金利よりいずれも高い金利で、特に10年債はほぼ2倍です。
いま、負債を返すための負債を雪だるま式に増やしている状態であり、かなり危険な状態であると考えます。
参考として、リニアを建設しているJR東海は、
2026.3時点で総負債に対する平均金利は1.67%。しかし新規社債は直近1年間は発行しておらず、むしろ負債総額は102億円減少した状態です。
キャッシュフローにはかなり余裕があるうえ、負債総額で見てもJR東海よりJR東日本の方が上回っています。