【まじぱか投資日記:4182三菱瓦斯化学(MGC)】
「独創主義。」の、世界をリードする化学メーカー。今回、取得単価2,106円/株で購入。天然ガス基盤の幅広い事業とニッチトップ製品により、安定した経営基盤と高い収益性を誇る。製品の90%を自社開発技術で製造。少数精鋭主義のもと、若手からプロジェクトに参画。製品の40%が世界トップシェアであり、高付加価値製品の創出と持続可能な社会への貢献を実現。
1918年、江戸川バリウム工業所として創業。1951年、日本瓦斯化学工業(株)設立。1971年、三菱江戸川化学(株)と対等合併し、三菱瓦斯化学(株)と改称。
国内初、自社採掘した天然ガスから「メタノール」の合成に成功。また、暮らしに身近な製品として、鉄が錆びるときに酸素を吸収する原理を応用した酸化防止剤「エージレス」を世界に先駆け開発し商品化。DVDやCD等の材料となるポリカーボネートでは世界トップ。特殊ポリカーボネート樹脂の光学樹脂ポリマー「ユピゼータEP」はスマホ他、高機能精密レンズに採用。
脅威の離職率:2023-2025年採用者197名中離職率者1名
平均勤続勤務年数:18.5年
月平均所定外労働時間(2023年):14.4時間
平均有給休暇取得日数(2023年):18.2日
…ホワイト企業。
1933年、日本初の過酸化水素製造に成功。超純過酸化水素の製造で知られ、ウエハー製造工程中の洗浄剤・エッチング剤・研磨剤として、またデバイス製造工程中の洗浄剤・フォトレジスト剥離剤・エッチング剤としても広く使用。米国向輸出売上に占める割合は約5%と低く、トランプ関税の影響は軽微。為替レートは、1米ドル140円、1ユーロ160円と想定(2025年適時開示資料業績予想より)。また、TSMCアリゾナ投資発表は、今後の自社アリゾナ工場増強に大きく寄与する。
化学メーカーとしては、純利ベースで赤字が無い堅実性も評価。
純利(株主帰属)※適時開示資料より「切捨て」抜粋
2017年3月480億
2018年3月605億
2019年3月550億
2020年3月211億
2021年3月360億
2022年3月482億
2023年3月490億
2024年3月388億
2025年3月455億
2026年3月360億(予)
PBR0.65、配当性向は41%で総還元性向50%目安の累進配当。
配当利回り ※()内は配当性向
2017年3月1.64% ←38円/株(17%)、自社株買62億
2018年3月2.31% ←59円/株(21%)、自社株買70億
2019年3月4.43% ←70円/株(27%)
2020年3月5.95% ←70円/株(69%)、自社株買87億
2021年3月2.58% ←70円/株(40%)
2022年3月3.84% ←80円/株(34%)
2023年3月4.08% ←80円/株(33%)、自社株買70億
2024年3月3.09% ←80円/株(41%)、自社株買100億
2025年3月4.08% ←95円/株(41%)、自社株買150億
2025年5月16日 予4.73% ←100円/株
原材料価格の影響を受けやすいのがネックだが、2050年代替燃料船シェアはメタノール船4割(by国交省)というのも追い風。
今年度は米国に振り回され不確実性は追えない。セクターも集中させず、堅実性のある会社に投資する所存。