『スティングのコンサート ➁』
グッズに並んだおかげで、私たちが席に着いたのはまさにちょうどいい時間だった。
私たちの席は3階。
でもスティングから見て真正面だったので、目立つことをすればきっと目に入る場所だった。
しないけど…。
「どうせ7時ピッタリになんか始まらないよね」
と話していたら、7時ピッタリに会場が暗くなった。
Tシャツにギターを抱えた一人の外国人男性が現れる。キャーっと思って見ていた。
「ホープ」だの「ジョリビー」だのという歌が続く。
家族でジョリビーにいくのは楽しいよね~、と歌っているようだった。
そして一生懸命日本語も話している。
「なんかスティングずいぶん丸くなったね」
と友達に言ったら、「なに言ってんの?スティングじゃないって。前座だよ前座。」と諭される。
まじか、けっこう似てる人を使ってるな。すっかり騙された。(私だけ?)
30分も前座があって、15分の休憩の後にやっと本物が現れた。
「メッセージインナボトル」と「イングリッシュマンインニューヨーク」でいきなり大盛り上がり。
あちこちから声援が飛び交い、踊りだす人までいた。
有明アリーナは観客席が急こう配に作られていて、立つと少し怖い感じ。
ほぼ全員座って鑑賞していた。
外国人の観客も多く来ていて、堂々とスマホで録画している人が何人もいた。
スタッフも放任。
後で聞いたら、外国ではコンサートの録画はオッケーらしい。(しらんけど)
私も一曲くらい録画したかったな。
スティングはとにかくオーラが強くて、みんな引き込まれて見ていた。
観客に掛け声を言わせたり、歌わせたりと盛り上げ方も上手。
英語でジョークを言っているようだったが、残念ながら私には全然わからなかった。
隣の人はゲラゲラ笑っていた。
1時間半たったころコンサートが終了して引き揚げたスティング。
「アンコールなんてやらないんじゃない?」という友達だったが、会場は暗いまま。
「絶対来るって」
「ええー、じゃあロクサーヌがいいなー。」「ねーー!ロクサーヌ聞きたーい。」
と話していたらジャーンの音合わせがロクサーヌの始まりの音階。
キャーーー、とまた大興奮。
「みんなが大騒ぎなので、最後は静かな曲で締めるよ」とスティングが言ってかかった曲はフラジャイル。(この英語は理解できた)
最後もしんみり感動した。
大満足のコンサートだったが、帰りは悲惨だった。
なんと会場のトイレにロープが張られて、トイレに行けなくなっていたのだ。
しかも大混雑でなかなか歩けない。
「老人に優しくない」と文句を言いながら、帰り道に見つけた公園のトイレに寄った。
そこでも何人か並んでいて、前のおばさんが「あれはひどいわよねぇ」と苦情を言っていた。
そんなこんなで、いろいろと思い出深く、忘れられない一日となったのでした。