昨年上場を果たしたSNS「PostPrime」。しかし、直近の有価証券報告書に記載されたKPIに目を通すと、SNS事業者としての厳しい現実が浮き彫りになっています。
公開されたKPIの推移
上場企業であれば、事業の健全性を測る客観的な指標を開示する必要があります。PostPrimeの場合、「プライム登録件数」や「メンバーシップ加入件数」がその代表ですが、その推移は深刻です。
プライム登録件数
23年5月期:23,852件
24年5月期:27,074件
25年5月期:17,107件(前年から▲37%)
メンバーシップ加入件数
23年5月期:8,048件
24年5月期:9,362件
25年5月期:5,151件(前年から▲45%)
収益の柱となる両指標がともに急減しており、特に「メンバーシップ加入件数」は半減近くまで落ち込みました。これは、成長どころか事業の縮小局面に入ったことを如実に示しています。
有料課金ユーザーだけの問題ではない
さらに深刻なのは、有料課金ユーザー以前に「無料ユーザーのアクティビティ」自体が低下していることです。
私自身もPostPrimeを利用していますが、
・投稿の閲覧数が少ない
・アクティブに投稿しているユーザーも減っている
という実感があります。つまり、課金に至る前提となる無料ユーザーの盛り上がりすら失われつつあるのです。
SNS事業者としての意味
SNSは「ユーザー数の拡大とアクティブ率の維持」が生命線です。有料課金者が減少し、無料ユーザーも活発でなくなっている現状は、事業モデルの根幹を揺るがす事態と言えるでしょう。
投資家に突きつけられる現実
有価証券報告書に自ら記載されたKPIがこれほど厳しい数字を示している以上、投資家が受け止めるインパクトは大きいはずです。上場直後にここまで急激な基盤縮小を見せるSNSは稀であり、「収益モデルの抜本的見直し」や「事業戦略の再構築」 が不可避の段階に来ていると考えられます。