【日本ワインの夜明け】麻井宇介とウスケボーイズ(再編集版)
日本のワイン造りは、1874年に山田宥教、詫間憲久が甲府で始めました
(1627年から1631年まで小倉藩で葡萄酒づくりをしていたとの記録は残っているようです)
その後、1893年、川上善兵衛が新潟県で「岩の原葡萄園」を設立し、1927年に日本独自の品種改良でマスカットベリーAやブラッククイーンを開発します
これらのブドウはワイン造りに使われますが、生食用ブドウの改良品種です
世界ではワインはヴィティス・ヴィニフェラ(ラテン語でワインのためのブドウ)種から作られるのですが、日本では長く生食用ブドウ(ヴィティス・ラブラスカ)でワインが作られてきたのです
そのため、世界では日本のワインが認められない時代が長く続きます
また、1970年代には濃縮マスト(果汁)の関税が無税となり、工場で工業的に作られるワインが大部分を占めるに至ったのです
そのため、日本のワインはおいしくないという印象が広まり、ワイン好きからは日本のワインは敬遠される存在になっていました
そんな状況でも、日本のワインの地位の向上のため努力した一人の人物が麻井宇介でした
麻井宇介は日本のワインメーカーであるメルシャンでワインの醸造に携わり、ワインコンサルタントとしても活躍しました
麻井宇介は、日本のワインの向上のため、ヴティス・ヴィニフェラ種のブドウでワイン造を様々試します
その結果、生まれたのが「シャトー・メルシャン桔梗が原メルロー」と呼ばれるワインです
その麻井宇介の薫陶を受け、日本でワインを本気で作ることに取り組んだ若者の物語を描いたのが河合香織著「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」(小学館)です
映画化もされ、死期が近づいた麻井宇介が親しい人が集まったパーティーでスピーチする場面から始まります
そして、麻井はそのパーティーに参加していた若手のワインの作り手たちのテーブルで、それぞれの作り手のワインを飲んで語り掛けます
時は1990年代に戻ります
その作り手たちが学生時代にワインのブラインドテイスティング(銘柄を隠しての試飲)をしている場面になります
彼らは、来る日も来る日もフランス、イタリアなどワイン銘醸地といわれる国のワインや、日本のワインも飲み比べますが、いつも日本のワインは明らかに劣っています
そんなある日、一番美味しいワインとして選ばれたワインの隠してある銘柄を明かしたときに出てくるのが麻井の作ったシャトー・メルシャン桔梗が原メルローだったのです
そのワインに感銘を受けた3人の若者は、自らが日本でワインを作る理想を追い求め、それぞれが別々の方法で自らの目ざすワイン造りを行うのです
しかし、それは失敗の連続です
そんな彼らの作るワインは・・・
続きは、小説か映画でご自身でご確認ください笑
ウスケボーイズ
https://www.youtube.com/watch?v=B1DRBD0rtI8
映画の主人公たちの作る実際のワインはこちら
城戸ワイナリー
http://www6.plala.or.jp/kidowinery/
ボー・ペイサージュ
https://www.beaupaysage.com/
小布施ワイナリー
http://obusewinery.com/
参考文献:一般社団法人日本ソムリエ協会 日本ソムリエ協会教本
河合香織著 ウスケボーイズ(小学館)
Chateau Mercian Kikyogahara Merlot 2015
シャトーメルシャン 桔梗ケ原メルロー 2015
少し前のテイスティングノートから
カシスやダークチェリー
スパイスやドライフルーツ、ミント、コーヒー、ヴァニラの香り
少し眠っている印象
まだ早いのか
ワインの力強さは感じる
酸、タンニンがしっかりとあるので熟成をさせてタンニンが滑らかになる頃にまたお会いしたい