【シャンパーニュ】戦争が終わり平和が訪れたらみんなで乾杯したい
戦争や地震でのんきな投稿はためらわれるのですが早く平安が訪れることを祈念して
お祝いやパーティなど華やかな場面で登場することが多いシャンパーニュ
フランス・シャンパーニュ地方で作られる発泡性ワインのことをシャンパーニュといいます
スパークリングワインのことをシャンパンと呼ぶようなことがありますが、本来の呼び方ではないのでぜひ覚えてください
【シャンパーニュ地方】
シャンパーニュ地方は、パリから北東約140kmに位置して、フランスでもワイン作りの北限で、冷涼な地域です
そのため、ぶどうの成熟度が十分でなく薄く酸味の強いワインになってしまう問題がありました
また、発酵中に寒さが厳しくなり、酵母が動きを止めてしまいます
そのようなワインを出荷(昔は瓶がなく木樽でした)すると、暖かい季節になると再び発酵が始まって、泡の出る不完全なワインができてしまいました
(アルコール発酵は糖分が二酸化炭素とアルコールに分解されます)
しかし、瓶詰め技術の発達により情勢は変わります
シャンパーニュのワインを瓶詰めし、意図的に再発酵させて炭酸ガスを瓶の中に閉じ込め、泡立つワインが作られました
1728年、ルイ14世が瓶詰めのワインの流通を許可し、シャンパーニュの商業化が始まります
そして、シャンパーニュは、泡立つ見た目のエレガントさや華やかさからフランス王宮で受け入れられ、華やかな場面で使われるようになっていくのです
【シャンパーニュの醸造について】
シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエをメインにワインを作ります
黒ぶどうであるピノノワールやピノムニエから赤ワインも作りますが、多くは種子や果皮を取り除いて白ワインを作ります
シャンパーニュでも毎年ワインを醸造しますが、冷涼なため年によって出来不出来ができてしまいます
そこで、シャンパーニュでは醸造したワインをストックし、収穫年の異なるワインをブレンドして瓶詰めします
(よいぶどうができた場合には単一年のワインで瓶詰めし、ミレジメと呼ばれ通常よりも高価です)
また、同じ事情で違った村でできたワインをブレンドすることも多くあります
特に評価の高い村で作られたワインを使うものはGrand Cruと表記され、さらに単一村で作られたものはその村の名前が記載されます
そして、瓶詰めされたワインにショ糖と酵母を加えて瓶内で再発酵させ、発生した炭酸ガスをワインに閉じ込めます(これを瓶内二次発酵といいます)
さて、二次発酵により、澱(死んだ酵母など)が瓶内にたまりますが、フランスのワイン法では瓶詰めから澱を取り除くまで最低でも12か月寝かせなければなりません
(澱と一緒に寝かせることでワインの旨味が増します)
また、瓶詰めから15か月は出荷できません
さらに単一収穫年のヴィンテージ(ミレジメ)が記されたシャンパーニュは36か月出荷ができません
そして、瓶内から溜まった澱を取り除く際に減ったワインを補充するためリキュールを添加します
この添加するリキュールに含ませる糖分の量でシャンパーニュの極甘口から極辛口まで味わいが決まります
エチケットにBrutとあるのは辛口を意味します
甘いものからDoux、DemiSec、Sec、ExtraDry、Brut、ExtraBrutの順に辛口になります
糖分をわずかもしくは添加しないものもはBrutNature、DsageZeroと表記されます
【知っておくと役立つ用語】
1 ブラン・ド・ブラン
シャルドネだけで作るシャンパーニュ
若いうちは色が淡く、緑がかり、泡立ちは繊細
フローラルで柑橘の香りがあり、酸が上品でミネラルを感じます
熟成すると、バターやモカ、時にはナッツのような香りが出てきます
酸とミネラルもなくならず、洗練された上品かつ芳醇な味わいになります
2 NM、RM
NM(ネゴシアンマニュピラン) ブドウ農家からブドウを買い取ってワインを作る大手メゾン
RM(レコルタンマニュピラン) 自ら栽培したブドウでワインを作る小規模生産者
シャンパーニュを作るには手間がかかり多額の費用が掛かるため、シャンパーニュでは大手メゾンが生産量の7割を占めています
一方小規模でもこだわりのある素晴らしいシャンパーニュを生産する生産者がいます
【写真は、Jaques Selosseのシャンパーニュ】
RMの最高の作り手が作るブラン・ド・ブラン Grand Cru
果実味と熟成香のバランスが素晴らしく
柑橘、熟したリンゴ、白い花、ナッツ、はちみつ、焦がしバターなどの香りがします
豊かな酸に複雑な旨味に長い余韻が印象的
最高のシャンパーニュの1つです