今週の相場は、中国GDPの上振れから始まった
3月に中国政府は2026年の成長率目標を4.5~5.0%へ引き下げたが、4~6月期のGDPは+4.3%と、その下限さえ下回る結果となった
世界最大の原油輸入国である中国の景気減速は、石油需要への懸念を強め、原油価格の重石にもなっていた
そんな中、今朝発表された7~9月期GDPは+4.5%と市場予想を上回り、前期から持ち直した
中国景気への過度な警戒が和らぎ、アジア市場や原油を買い支える材料となった一方、原油には供給面の重石も残り、相場全体が一方向に動いたわけではない
ここで考えたいのが、世界の資金の行方だ
フランスを中心に政治・財政不安を抱える欧州から、相対的に魅力を増したアジアや新興国へ資金が向かう可能性もある
さらに、自国通貨安による購買力の低下やインフレを警戒する投資家にとって、株式や金、外貨建て資産などを保有することは資産防衛の選択肢にもなる
しかし、その資金の行き先を巡って強力な競争相手となるのが米国債だ
高い利回りを提供する米国債の魅力が増すほど、アジアや新興国の資産には、資金を引き留めるだけの収益性や成長力が求められる
これまでインフレヘッジや成長期待から新興国資産を保有してきた投資家にも、資金配分を見直す圧力がかかるのではないだろうか
そして今日の日本株にも興味深い動きが見られた
半導体関連が売られる一方、トヨタは3,000円という節目を意識した底堅い動きを見せ、ほかの既存産業にも買いが残っていた
この光景から思い浮かぶのは、かつての産業革命だ
蒸気機関や鉄道の誕生は世界を大きく変えたが、その後の経済を発展させたのは鉄道を造った企業だけではない
鉄道を利用して物流を効率化し、販路を広げ、新しい商売を生み出した企業も成長の恩恵を受けてきた
今のAI相場にも、同じことが言えるのではないだろうか
中国経済を見ると、その問いはより鮮明になる
AIや半導体、EVといった先端産業に巨額の資金を投じ、生産能力や技術力を高める一方で、家計消費や不動産、民間投資は低迷し、債務負担も重くのしかかっている
どれほど最先端の技術を生み出しても、それが企業の利益や人々の所得、消費の拡大につながらなければ、経済全体の豊かさには結びつかない
技術革新への期待が先行してきた市場も、米国債という魅力的な選択肢が存在する中では、投じた資金がどれだけの利益を生むのかを改めて問われることになる
だからこそ、AIを開発する企業だけではなく、それを利用して生産性を高め、既存の事業から利益を増やす企業にも目を向けたい
今週の相場で考えたいのは、世界の資金がどの国や資産へ向かうのかということ
そして、その資金が生み出した技術を、最後に誰が使いこなし、誰が利益へ変えていくのかということ
技術革新の主役と、経済成長の主役は必ずしも一致しない
目新しい技術に資金が集まる時代だからこそ、その技術が実際の商売と利益にどう結びつくのかを見極めたい
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プライム情報のご利用 いつも有難うございます
本投稿は表現整理においてAIの校正を用いているが、問題意識・論点設定・結論に至る思考はすべて筆者自身によるものです
特定の金融商品や投資行動を推奨する意図はありません
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「中国GDP、7~9月期は前年比4.5%増 市場予想を上回り景気減速懸念が後退」Reuters/Yahoo Finance
https://finance.yahoo.com/economy/articles/chinas-q3-gdp-growth-accelerates-020339897.html
「中国GDPは4.5%成長に回復 輸出好調の一方、国内消費の弱さが続く」Reuters/The Standard
https://www.thestandard.com.hk/finance/article/345836/Chinas-economic-growth-picks-up-as-exports-boom-consumers-balk
「アジア株は軟調、原油安で米株先物と債券に買い」The Business Times
https://www.businesstimes.com.sg/companies-markets/capital-markets-currencies/asian-stocks-slip-wall-street-and-bonds-benefit-oil-dip
「新興国市場の資金フロー、9月は263億ドルの純流出 米金利上昇とドル高が重石」ロイター/Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/e4136eec526ffefe57e62d969202383b2b6ccbba
「米国債利回りとインフレ懸念が焦点 日米金融政策会合も控える」ザイFX!
https://zai.diamond.jp/articles/-/497455
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