11月の月　こぼれ話　　　スナフの独り言 　　　　　　　　動画　17日の十三夜 11月の満月が好きなわけは 私がある人を思い出すからです 皆さんにもいらっしゃるように 私にも幼い頃からの友達がいました 家は近くで、歩いて15分くらい 私の方が、ちょっとだけ 学校に近い、そんな距離に住んでました 小学校も、中学校も、 同じクラスにはなった事がありませんでした 部活も、違う　運動系で いつもニコニコしていて ちょっとゆっくり話す その子と私は仲良しでした 中学校時代は、 映画の好み、音楽の好み、、、 とても強く影響を受けました、、、 部活の時間が同じくらいに終わると 決めていたわけでもないのに 一緒にいろんな話をしながら 帰っていましたね、、、、 皆さんも、たぶん　そんな感じでは❔ 中学2年の11月のある日 帰り道、ものすごく風が強く そして、とても寒かったです、、、、 今日は、早めの雪が降るのかなぁ そんな事を言いながら ジャージの袖を伸ばして なるべく、手をくるんで 首をすくめながら帰り道を急ぎました じゃあ、ね　と 別れて、私が家に入り、、、 15分程過ぎて、、、、 家の電話に 今別れたばかりのその子から 電話がかかって来ました 「速く‼️　外へ出て　月を見て‼️」 私は慌てて　外へ出て空をみました、、、 とても　とても、、、、 美しい、素晴らしい月が、 雲の波の中を、まるで泳ぐように 進んでいました、、、、、、 その日、満月だったのです❗ 私が、家に入ってから 盆地の山の、雲の中から出た月を その子は見つけたのです　 風が強かった為に その様相は、まるでまるで、、、、 私は、急いで家に入って おこづかいの中から 100円玉と、10円玉をいくつか握り 母に　すぐに戻るね、と 家の前に　公衆電話ボックスがあったので そこから、その子の家に 電話をかけ直しました その子の家の電話は 窓の近くにあり 私の家の電話は、そうではなかったから 「わーー　すご～～い 　うわぁーー❕　きゃーーー‼️ 」 同じように歓声をあげていました その後、高校は、別々の学校へ そのあとの学校も別々で 地元を離れました 就職は、共に　地元でした 交流が、又始まりました 一緒に旅行に行ったりもしました 行き先は、彼女が決めて 計画は、たいがい私が立てました 私が先に結婚して 転勤族だったのでその地を離れ でも帰省した時は、たまに会ったり 年賀状のやりとりは毎年かかさずに ある時、帰省したおりに 母から、思いもかけない事を聞きました ～～ちゃんの家で、みんなでいなくなったと お父さんの経営していた会社が 不渡り、あちこち出して 近くのガソリンスタンドで 満タンにして 今度払うから、と そのまま行ってしまった、と いわゆる、夜逃げ　ですかね、、、、 え⁉️　にわかには信じられませんでした だって、お父さんの会社 順調に行っているみたいで 数年前に、家を建て替えたばかりだよ❔ 母は、首を振るばかり、、、 一度家の近くまで行ってみました まるでそこにみんながいるように 生活感そのままでした、、、 その後、私は、その時住んでいた場所から 又引っ越しをする事になり 新しい住所のお知らせを書くときに 彼女の実家にも出してみました するとだいぶ経ってから 彼女からの返事のハガキが届きました もちろん、住所は　遠く、、、 元気でやっているよ お仕事かけもちしているよ それから、又数年 年賀状だけのやりとりがありました ある年、来年は、名字がかわるかも、と あー、そうか、そうなんだー、と でも次の年も、その次の年も、 名字は、同じままでした、、、 ある年、喪中ハガキが届きました お父さんが、亡くなった　との知らせ 次の年から、年賀状は 来なくなってしまいました 実家の母に聞いても、 お店をやっていた親戚に聞いても 誰も、行方は知りませんでした 私は、二度と彼女には会えなくなったと わかりました、、、、 毎年　11月の満月がやって来て あの雲の中を走るような月を見つけると あの時の彼女の、あの子の 声が、　耳元で聞こえるようです、、、、 速く　外に出て　月を見て　‼️、、、 私スナフの あの日、あの時、、、、　でした お付き合いいただいて ありがとうございました、、、 尚　毎月最終日の事を　晦日　と言います なので　12月31日が　大晦日　です 「霜月の　晦日来たりて　気もそぞろ」 変異種オミクロン株で、 世界中が、又パニック気味ですが こういう時程　平常心で臨みましょう