現在の原油価格は1バレル91ドル台から92ドル後半へ反発しており、トランプ米大統領が提示した「戦略的デエスカレーション(段階的緊張緩和)案」をイラン側が公式に拒絶したことを受け、地政学リスクが再び価格を押し上げる局面にあると考えられます。昨夜公表された米エネルギー情報局(EIA)の週間統計において、原油在庫が市場予想を大幅に上回る約693万バレルの積み増しを示したことで一時的に需給緩和意識が強まったものの、中東での停戦交渉決裂に伴う供給途絶懸念がそれを上書きする形で買い戻しを誘発している模様です。市場では、ホルムズ海峡の通航制限が長期化することへの警戒感に加え、トランプ政権が設定した攻撃猶予期限が本日終了することへの極めて強い緊張感が見受けられ、外交解決への期待が剥落したことによる有事プレミアムの再付加が進んでいると推察されます。供給網の物理的損害への懸念と米国の次なる軍事・外交オプションを巡る思惑が交錯するなか、依然としてヘッドライン一つで価格が非連続に飛ぶリスクを内包した、厳戒態勢の地合いが継続するものと考えられます。(2026/3/26 1時間足)
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