【雇用統計の結果から考える今後の米株】
インフレの本質的な変化
■9/1発表の8月雇用統計の結果
・農業部門雇用者数
予想16.5万人 結果18.7万人 前回18.7万人 前回改定値15.7万人
・失業率
予想3.6% 結果3.8% 前回3.5%
・平均時給(前月比)
予想0.3% 結果0.2% 前回0.4%
・平均時給(前年比)
予想4.3% 結果4.3% 前回4.4%
■米株に良いニュース
まず雇用者数は予想を上回る結果となり引き続き好調な景気を示唆
一方で失業率の増加と平均時給の減少は利上げの効果を反映したと言える結果
また労働参加率は前月の62.6%から62.8%に増加
これは平均時給を下げる効果があるのでインフレを抑える方向
雇用者数こそ予想を上回ったものの
ここまではおおよそ米利下げ方向への圧力となり短期的に米株には良いニュース
■米株に悪いニュース
以上の結果はトータルで見れば割と良い結果だったように思います
しかし10年債金利は一旦下げるも好景気を示唆したISMを待たずに上昇
これは何か違うところを見ている可能性
もしくは昨日投稿したように、結局はFOMCの結果待ちというレンジなのか?
短期的にはたぶんそれも大きいと思います
他の視点ではまず雇用者数は前回改定値で下方向へ修正
GDPも下落基調であることから今後も雇用者数は減少する可能性
そんな中で労働参加率が上昇してきているという事は、一般家庭の家計の逼迫を示唆
失業率も増加傾向にあり、今後は働きたいのに働けない労働者が増加し平均時給もさらに下落の可能性
これはインフレ沈静化にはプラス
同時にこれは景気が鈍化してきていることを示唆するものなので
短期的には米株にプラスでも中長期的にはマイナス要因も
ただし今は金利が高い状態であることから、今後は利下げ余地が大いにありこの米株へのマイナスをカバー出来る
それがソフトランディング、あるいはノーランディングのメインシナリオでしょうか
しかし問題は本当に金利を下げられるのか?
そしてインフレは今後も金利でコントロール可能なのか?というところ
■9/14発表予定のCPIとインフレの本質の変化
8月は穀物価格などは下落傾向でもエネルギー価格は上昇
さらにベース効果の減少も加わります
一方で依然高い事には変わりありませんが平均時給や家賃は下落傾向
つまりコアCPIは下落してもトータルのCPIは上昇の可能性
利上げの効果はコアCPIには出やすいですが
エネルギーや食糧価格を含むトータルのCPIは金利だけではコントロール出来ません
結局のところ利上げの効果が大事なのではなく
トータルでの高いインフレ率が問題なのです
インフレ率が高ければ、それと同等以上に景気が良くなければスタグフレーションに陥ります
しかし中国問題は下落圧力ではあるものの世界の景気が良ければエネルギー価格も上昇の余地
さらにBRICS含め主にサウジを中心としたOPECの動向は今は原油価格上昇の方向
アメリカも危機を察知してOPEC以外の国に石油の増産を求めています
さらに金利を下げればドル下落に逆相関して原油価格は上昇
アメリカにとっての原油価格はドル安とのニ重苦になる可能性
こうした事からインフレ問題の主因はバラマキを要因としたものから
地政学的要因による新しい局面に入った可能性
今までは金利である程度制御可能だったものが今後はあまり制御が効かなくなるかもしれません
そもそも米債権は今後も買われていくのか?
なかなか難しい局面のようにも思います
■おまけ
写真は先日訪れた露天風呂付きのお部屋
夏の温泉も風が気持ちよくてなかなか良いですね
ゆっく〜りしました
水面に空が映って綺麗でしたよ♪
#米株 #ダウ #SP500 #ナスダック #日経 #コモディティ #ドル #原油 #天然ガス #小麦 #コーン #ゴールド #シルバー #ビットコイン #イーサリアム #雇用統計 #CPI