スーパー小麦がやってくる?中国のゲノム編集作物についてと規制と研究の関係について
今週号のNature誌より、中国のゲノム編集作物への規制緩和により研究者は勢いづいているとの記事を紹介します。日本語のニュースではあまり見かけなかったのですが、今年1月末中国はゲノム編集作物に関する規制緩和案を発表しました。
簡単な内容ですが
・ゲノム編集作物については長期間の野外試験を免除
・従来6年ほどかかっていた申請プロセスが1,2年で済む
ゲノム編集に関する規制は、アメリカは緩く、EUは厳しめ、中国はその中間くらいに位置していたようです。今回の規制緩和により、研究の加速が見込まれます。具体的には、【うどんこ病にかからない小麦】などの開発が進んでいるそうです。
このニュース、ようは中国がこの分野への投資に舵をきったということになります。これは食の未来図が大きく変わるかもしれません。
さて、反対にEUは規制がとても厳しいことで有名です。が、必ずしもそのリスク評価は適切ではありません。現に、EUから研究者は逃げ出しているという話もあるそうです。そりゃ、良かれと思ってやっている自分の研究を非論理的に否定されたら誰だって嫌ですよね。
食の安全性は勿論大事です。しかし、技術を理解せず過度に恐れることはその分野の発達を妨げます。それは自給率という点で国力に関わってきますし、地球規模で考えても持続可能性という大きなテーマに関わってきます。合理的な判断ができるよう、この分野もよく勉強・発信していきたいと考える次第です。
#科学 #科学技術 #ゲノム編集 #中国
【出典】
ロイター
https://www.reuters.com/world/china/china-drafts-new-rules-allow-gene-edited-crops-2022-01-25/
農林水産技術会議
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/anzenka/genom_editting/interview_7.htm
Nature誌
https://www.nature.com/articles/d41586-022-00395-x