アルツハイマーは治せるのか?(後編)Science誌の記事などを紹介
昨日、エーザイ・Biogen社アルツハイマー病新薬「アデュヘルム」の見通しについて簡単に解説しました。この薬の作用機序については懐疑論もあり、使用を躊躇う医者もいるためか売上が伸び悩んでいます。
そして、Science誌の最新号に「Alzheimer’s drugs: Does reducing amyloid work?」と題された記事及びそれに対するレスポンスが掲載されていました。アミロイドβとは認知症の患者の脳に蓄積が見られる物質で、今回の薬はこれをターゲットにしています。
懐疑派「試験データはアミロイド減少の臨床的利益をサポートしていない。煙を消しても火は消えない。」
肯定派「アミロイドは火である。薬剤が患者に利益をもたらすという証拠が増えている」
どうも患者間のばらつきが大きく、そもそも認知機能の定量的評価が確立していないといった問題があるようです。そのため、相関関係の解釈が難しくなり(解釈の仕方によってしまう)中々結論が出ないようです。
これを読んでも、結局一体どっちなんだよ???って感じです。
患者にメリットはありそうですね。しかし、次に問題になるのが薬価です。一人当たり年間600万円もかかるそうです。これが日本で承認されてもし保険適用になった日には、保険制度はもつのかどうか・・・。
一つ言えるのは、確実にアルツハイマーの科学は進歩していることです。エーザイを初め今後の進展に期待です。
参考元
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-09/QUEGILDWX2PU01
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abl8366
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abm3288