本日の投資基本知識🕘
◾️『取引時間』について
証券取引所では、取引を行う時間が決められている。
★取引時間
日本の証券取引所は東京、名古屋、札幌、福岡にあり、東京証券取引所の場合、毎週月曜日から金曜日までの午前9時〜11時30分、午後12時30分〜15時までが取引可能な時間。(2024年から午後15時30分に延長予定)
また、土日祝日と年末年始(12月31日から1月3日)は取引が行われない。
取引ができる時間のこと立会時間と呼ぶ。
午前の取引時間(午前9時〜11時30分)は「前場」と言い、取引開始のことを寄付き、取引終了を前引けと言う。
午後の取引時間(午後12時30分〜15時)は「後場」と言い、取引開始のことを寄付き、取引終了を大引けと言う。
証券会社へはこの時間外でも注文は可能だけど、取引の成立は時間内に限られる。
しかし、ネットで株の売買注文ができる証券会社なら、立会時間後でも問題なく注文を出すことが可能で、立会時間終了後の注文は、翌日の注文として扱われる。
ただし、前場終了時、後場終了時には注文が入り乱れるので、混乱を防ぐために受付を停止しており、システムメンテナンスの時間も注文ができないなど、注文は24時間ずっと受け付けてくれるわけではないので注意。
★PTSとは
証券会社が証券取引所を介さず現物取引や信用取引を行うことができる電子取引システムを使って、夜中まで取引ができる仕組みのこと。
現在、PTSで一般投資家が取引できる証券会社はSBI証券、楽天証券、松井証券がある。
SBI証券でのPTSの取引時間はナイトタイムセッション:16:30~23:59とデイタイムセッション:8:20~16:00になっている。
★PTSのメリット
①夜間にリアルタイムで取引できる
昼間は本業で忙しくて、時間外で注文を出すことは可能だ
けど、「どうしても、リアルタイムで動く株価を見ながら
取引したい」という場合、PTSなら仕事が終わってから取
引可能。
②取引所より有利な値段で取引できる
PTS取引では呼値(売買する際の価格の刻み幅のこと)
が、取引所で取引する場合と比較してより細かく設定され
ており、最小1000分の1単位で取引を行うことができる
ため、希望する値段で約定や注文を行いやすいという特徴
がある。
③重要指標が発表された後にすぐに対応可能
取引時間外に起きたニュースや決済情報が出た時など、翌
日の株価に大きく影響するときに先回りして取引できる。
④ 信用取引が可能
PTS取引でも信用取引が可能なため、自己資金が少なくて
も大きな利益を狙える。
⑤ 売買手数料が安い
売買手数料が、通常の時間帯に取引を行うよりも安くな
る。
例えば、SBI証券の場合、夜間PTSの取引手数料が無料と
なっており、昼間に取引を行うよりも有利に取引を行うこ
とが可能となっている。
★PTSのデメリット
①流動性が低い
PTS市場は取引参加者が少ないという特徴があり、証券取
引所に比べると流通している証券の数が少なくなるので、
注文を入れても取引が成立しないこともある。
例えば、200株買いたくても、100株しか買えないことも
あり、急な値動きに対応することが難しい。
②少ない注文方法
PTS取引では注文方法が指値注文に限定されているため、
参加者が少ないと、なかなか希望する価格での取引が成立
しづらくなっている。
成り行き注文だとスピード重視で取引がすぐ成立するが、
指値注文だと成立しづらく、含み損が増えていってしまう
可能性がある。
③非対応の銘柄もある
PTS取引でも東証1部・2部、東証マザーズ、JASDAQに
上場している銘柄は取引できるが、外国株・ETFは対応銘
柄が少ない。
★値動きが活発な時間帯
前日の取引終了後から寄付き前までの世界の経済情勢やニューヨーク市場の株価動向の影響があるので、寄付き後は出来高が急増し、値動きが活発になりやすい。
取引時間やルールを理解して、効率の良い工夫を見つけられる様になりたいです!
また一つ知識が増えました😊
以上