【過去50年のコンテナ船サイズ推移】
コンテナ船がどれほど大きくなってきたのか、よく分かる図があったのでシェアしたいと思います。
規模の経済を追求した結果、過去25年間でコンテナ船のサイズは4倍に成長。
20,000TEUクラスの船は、ちょうど東京タワーを横にしたぐらいの全長ですが、近くで見ると船が2隻いるんじゃないかと思うくらい大きいです。
私は個人的にこの迫力が大好きです。笑
大型船は一度に多くの貨物を運べるので、単位あたりの運賃が割安になり、鉄道やトラックと比較して燃費も良いです。
一方、大型船を入港させられるほど大型の港は限られており、それらの港を結ぶ荷物がないと、ただ維持費を食う足枷になってしまいます。
今でこそ需要が固く満載で運行している船が多いですが、CCISは2020年初旬までしばらく1998年の基準値比でマイナスで、コンテナ船事業はとても不調でした。ONEができた背景も、日本郵船、商船三井、川崎汽船が単独で競走していては世界のより大きなプレイヤー達に太刀打ちできないと判断したことがありました。実際、空のコンテナを大量に運ぶ船も多くあったほど難しい運航状況だったことも考えると、市況に敏感でボラティリティーも高い事業だと言うことがわかります。
また、大型船の荷役は時間がかかりるということもあり、アメリカや中国の大型港で渋滞が発生する理由の一つになっています。
船をただ大きくしていけば良いというほど単純な話ではないということですね。
これは知りませんでしたが、今、15,000TEUぐらいのサイズが結局一番良いんじゃないのという議論があるようです。
出典:iNewsly Media
http://inewsly.com/2021/03/28/too-big-to-sail-the-debate-over-huge-container-ships