【現役企業研究職が何でも答えるシリーズ⑥】
Q:企業研究職の出世ルートってどんな感じ?
A:私の企業を例にリアルな出世コースをご紹介します。
修士卒の24歳で就職したとすると、10年ほどは一般社員として様々な経験を積みます。
一般社員の中でも階級はあるので、ずっと同じ給料というわけではありませんよ(笑)。
大体の人は1回以上は部署異動するでしょう。
一般社員として順当に成果を出せば、30代半ばほどで「主任研究員(係長)」に出世します。
ある研究テーマについては責任ある立場になります。
主任研究員として一定の成果をあげ、かつ、ポストに空きもできたら「サブチーム―リーダー(副課長)」に昇進します。40代前半の方が多いですね。
副課長は複数の研究テーマについて監督する立場になります。
現場の状況をよく把握しており、実際にチームの業務を引っ張っていくのはサブチームリーダーの印象がありますね。
副課長としても一定の成果をあげ、かつ、ポストに空きができたら「チームリーダー(課長)」に選ばれるでしょう。50代の方が多いです。
チームリーダーは課全体の研究テーマについて把握し部下を導いていく重責を担います。
ちなみに、担当の研究テーマが1つの事業にまで成長した場合は新たなチームが発足し、担当者はそのリーダーに着任します。
その場合は飛び級の出世もあるので、30代でチームリーダーに上り詰める方もいますね。
課長として顕著な業績を上げれば次はいよいよ「グループマネージャー(部長)」に昇進します。50代後半の方が多いですね。
課長までは努力でなれますが、グループマネージャー以上に出世するには特別な能力(圧倒的なリーダーシップや人徳、対人インパクト、知識など)が必要だと思います。
部長以降の出世コースは研究所所長→役員→社長ですが、当然限られた人しかなれないので、大概の部長は色々な部署を転々としているうちに定年を迎えますね。
~まとめ~
企業研究職として出世するためには研究で成果を出すことが一番です。
ポストに空きがあるかという運の要素もある程度ありますが(笑)。
顕著な成果を上げれば若くして課長クラスになることも可能ですね。
努力で課長まではなれますが、それ以上に出世したければ研究遂行力だけでなく、人間力を含めた総合力を鍛えましょう。
#研究職