【日経平均CFD】39700割れで流れに変化?今後の注目は企業決算の中身と価格転嫁リスク
2025年7月23日(水)8:00時点
※チャートはJ225(CFD)2時間足、青線=25MA、水色線=75MA
■前日の主要市場の動き
日経平均:-0.11%
ダウ:+0.40%
NASDAQ100:-0.50%
ユーロストック50:-0.98%
米10年債利回り:4.348%(-0.032)
日本10年債利回り:1.500%(-0.019)
日米金利差:2.838%(-0.023)
ドル円:146.58円(-0.78)
DXY(ドル指数):97.39(-0.44)
VIX(米恐怖指数):16.50(-0.15)
日経VI:22.92(-1.83)
WTI原油:65.3ドル(-0.6)
金:3443.7ドル(+37.3)
ビットコイン(BTC):119,757ドル(+1.9%)
■注目指標
米リッチモンド連銀製造業指数:-20(前回 -8/予想 -3)/同・出荷:-18(前回 -5)/同・サービス収入:2(前回 -1)
※予想を大きく下回る結果で、景況感の悪化を示唆。
■テクニカルの見方
日足:上昇トレンド継続、75日移動平均線の上
4時間足:トレンドレスで下降波動、75MAの下
2時間足:トレンドレスかつ下降波動、75MAの下
寄付きで一時40200円にタッチしたものの、そこから急落。サポートとして機能していた39700円を割り込んで終了しました。
これにより、時間足ではトレンドが明確にならないながらも、やや下方向に優位性が出てきています。
基本シナリオとしては、39700円が今後はレジスタンスとなり、戻り売りが意識される形。ただ、明確な転換が確認できるまでは、無理なエントリーは避けて様子見が無難です。
■マーケットトピック:金利と通貨の落ち着き
ベッセント氏がパウエルFRB議長について「辞任の理由はない」と発言したことで、金利はやや低下。これに伴いドル安も進行し、為替は一息ついた印象です。
■米株はやや頭打ち? 一方、AI・半導体セクターは堅調
S&P500は引き続き最高値を更新しましたが、米欧の株式市場全体としてはやや頭打ち感も出てきています。
AI・半導体関連はNASDAQを支える格好で引き続き堅調ですが、一方でGMは決算で関税の影響を受け大幅減益。企業在庫も減少傾向にあり、これから価格転嫁によるインフレ懸念が意識され始めています。
■本日以降の注目材料
決算発表:AT&T、グーグル(Alphabet)、IBM、テスラ、チポトレなど
→ それぞれのガイダンスや業績の中身に注目したいところです。
■経済指標:米MBA住宅ローン申請件数、中古車価格など
→ 足元の消費マインドや中古市場の動きから、インフレ動向を占う手がかりになります。
■ひとことまとめ
短期的には39700円を軸に、方向感がやや下に傾いてきました。
ただ、米企業決算の内容次第では再び流れが変わる可能性もあります。
焦らず、見極めの時間にしていきたいですね。