【宝石の国⑦】 #稀少石 #コモディティ #投資 「美は稀なモノの中にある」稀少石とは美しさと耐久性、希少性を兼ね備えた鉱物と言われる宝石の中でも産出量が極端に少なく地球上または市場に存在する絶対量が少ない宝石。いざ宝石店に脚を運んでも幸運に恵まれなければ目にする事さえ出来ません。価値が高いと評価されているダイヤモンドよりも遥かに珍しく価値ある2つのレアストーンについての雑学です。 ■Pezzottaite #ペツォッタイト 2002年にマダガスカルのサカバラン鉱山で発見され2003年に新しい鉱物として認められた為、名前を知らない方も多いかも知れません。鉱物分類は珪酸塩鉱モース硬度は8で硬い部類に入ります。ガラス光沢があり劈開はありません。硬度が高くて劈開もないと言う事は靭性に富みジュエリー向きの宝石と言えるでしょう。硬さを感じさせる質感がありながら溶けてしまいそうな優しい印象も併せ持つ点が魅力の一つではないかと思います。色はラズベリーレッド、ピンク、オレンジレッド等。マンガンを含む為、赤く輝きます。色が鮮やかで透明度が高い石が価値があるとされていますが比較的インクルージョン(内包物)が多く濁りのない石は極めて少ないです。 産地はマダガスカル、アフガニスタン、ミャンマー。産出量は僅かで、その中でも品質の高い価値のあるペツォッタイトは極めて珍しい稀少性の高い石と言われています。最初に発見されたマダガスカルのサカバラン鉱山では既に掘り尽くされたも言われており大きな石は殆ど産出せずジェムクオリティのペツォッタイトは1カラットから2カラットと小さなモノだそうです。 前述したとおりペツォッタイトは近年、見つかった鉱物です。新しい鉱物と認められるまでに類似する石と同類だと考えられていた時期がありマダガスカルで最初に発見された時「マダガスカル産トルマリン」として流通しその後すぐトルマリンではない事が判明。次にベリルの一種だと考えられ「マダガスカル・レッドベリル」と呼ばれて居たそうです。その後ベリルとは別の構造を持つ新鉱物だと判明し2003年2月にアメリカで開催された世界最大規模のミネラルショーで、まだ名前のない「新種の宝石」として話題を集めました。ペツォッタイトは別名「ラズベリル」という名前も持っています。これは所謂コマーシャルネームなのですがラズベリーの様に美しいピンク色をしている事や鉱物としてベリルと良く似ているという事から名付けられたモノです。「甘いベリードロップ」の様な稀少石。産出量が少ない為、原石ルース共に多くは市場に出回っていないペツォッタイトを是非チェックしてみて下さい。 ■Grandidierite #グランディディエライト 2015年11月2日、世界有数の経済紙フォーブスで世界で3番目に高価な宝石と評価されました。ルースコレクターにとっても幻の宝石と言われる程です。鉱物分類は珪酸塩鉱でモース硬度は7.5。ガラス光沢があり劈開は2方向に完全。多くは不透明な結晶で透明度の高い宝石品質のモノが産出されるのは稀。インクルージョン(内包物)が多いモノが殆どですがジェムクォリティの主色は瑞々しく透明感に満ちたブルーグリーン。 この宝石は1902年マダガスカルで最初に発見されました。しかし大きさのある透明な宝石品質の原石は見つかっていません。2014年5月から2016年3月までに得られた原石は僅か800kg。この内透明な部分は60g。30個程のルースがカットされましたが１カラットを超える大きさは10個未満と言うのですから正に稀少石。透明度の高いジェムクォリティと呼べるモノが極端に少なくレアな上に今まで出回っていなかったグランディディエライトの価格は非常に不安定な印象です。クオリティの低い石が大きさだけで高値で取引されているのを見かける事もあります。 サファイアやアクアマリン等ブルーの宝石は人気が高いですがグランディディエライトは他の石と一味違った独特のブルーグリーンの色合いをしています。その特有のブルーが人々を魅了する理由の一つだと考えられますが、具体的にどの様な石を選ぶのが良いか？と言うと透明度が高くブルーに近い濃いネオン感のあるものがトップカラーと言う事になりそうです。もし購入を検討されるのであれば薄い水色や濃い緑のモノよりは青みの強いモノを選んでおくのが無難かも知れませんね。出回りはじめた今の内に入手すると言うのも良いのではないでしょうか？ 『制作裏話』 混ぜるな危険❓” 汚いキキララ”ことギアッチョ＆メローネを「宝石の国」風キャラにアレンジしてみました。グランディディエライト( #ギアッチョ )ペツォッタイト( #メローネ )です。 #イラスト #宝石の国 #ジョジョ #キャラデザ