2026年9月5日(土)朝|株式市場レポート
米雇用162万人ではなく16.2万人の「予想大幅超え」。Fed利上げ観測再上昇――月曜は半導体と金利株の綱引き
3分で分かる朝の結論
米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が+16.2万人。市場予想約+5.6万人を大幅に上回り、失業率は4.1%で横ばい。6・7月分も合計5.5万人上方修正されました。Fedの9月25bp利上げ確率は49.4%から58.4%へ上昇しました。
これを受け米国株は下落。ただしSOX半導体指数は+3.4%と逆行高。月曜の日本株ではアドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体株が指数を支える可能性があります。
金曜の日経平均は65,020.94円(+806.46円、+1.26%)まで反発しましたが、TOPIXは+0.03%にとどまりました。SoftBank Groupなど値がさAI株中心の上昇で、全面高ではありません。
最大の逆風は米金利上昇。米10年債は雇用統計後に4.79%近辺まで上昇。AI株のPERには逆風ですが、日本の銀行・保険には相対的追い風です。
原油は依然高水準。WTI 91.48ドル、Brent 96.28ドルで週間では約10%上昇。中東情勢は週末最大のイベントリスクです。
主要市場データ
市場・資産 最新値 変化 取引日・時点
日経平均 65,020.94円 +806.46円 / +1.26% 9/4終値
TOPIX 4,103.23 +1.19 / +0.03% 9/4終値
日経225先物9月限 65,810円 +790円 9/5 2:00確認値
NYダウ 53,413.60 -272.51 / -0.51% 9/4 Reuters
S&P500 7,718.41 -29.30 / -0.38% 同
NASDAQ総合 26,506.99 -77.07 / -0.29% 同
ドル円 156円台前半 ドル反発 9/4米国時間
米10年債 約4.77~4.79% 上昇 9/4米国時間
WTI 91.48ドル ― 9/4清算値
Brent 96.28ドル ― 9/4清算値
金 4,419.09ドル/oz -1.2% Reuters時点値
VIX 14前後 低位 9/4米国時間
前営業日の日本株
4日の日経平均は5日ぶり反発。+806円と大きく戻しました。最大の牽引役はSoftBank Groupで、AI・半導体関連への買い戻しが指数を押し上げました。
ただしTOPIXはわずか+0.03%。日経平均だけを見ると強い反発ですが、市場全体では「AI・値がさ株への集中」が目立ちます。月曜はこの上昇が他業種へ波及するかが重要です。
直近の米国市場と日本株への影響
米雇用統計は明確に「強い」内容でした。
BLSによると、雇用者数は+162,000人、失業率4.1%、平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.1%。
これにより、
雇用強い → Fed利上げ確率↑ → 米金利↑ → 高PER株に逆風
という構図が復活しました。
ところが半導体指数は3.4%高。このため月曜東京は、「米金利高によるバリュエーション圧迫」と「半導体の強い相対モメンタム」の綱引きになります。
今週末の重要ニュース
① 米雇用統計が大幅上振れ
市場予想約5.6万人に対し16.2万人。Fedが9月に据え置く理由が弱まりました。銀行・保険にはプラス、REIT・高PERグロースにはマイナスです。
② SOX指数+3.4%
米株全体が下落する中で半導体だけが明確に上昇。月曜は日本のAI・半導体株への追い風ですが、金曜の日経平均がすでに大きく上昇しているため、追いかけ買いには注意です。
③ 原油高が継続
WTI91.48ドル、Brent96.28ドル。週間でWTIは+9.7%。米・イラン情勢とホルムズ海峡の供給懸念が続きます。商社・石油にはプラス、航空・陸運・化学にはマイナスです。
④ 日本当局は円安を引き続き警戒
財務省の三村財務官は、過度な円安には対応する姿勢を改めて表明。円相場はFed利上げ観測と日銀利上げ観測が同時に存在するため、方向感が非常に不安定です。
月曜・来週の重要イベント
9月7日(月)は米国市場がLabor Dayで休場。東京市場は海外勢の参加が少なく、薄商いによる値振れに注意です。日本では14:00に7月景気動向指数が公表予定です。
来週の本命は、10日の米PPI、11日の米CPIです。雇用統計が強かったため、CPIが上振れれば9月Fed利上げ観測が一段と強まる可能性があります。
セクター別注目
○ 半導体・AI:SOX+3.4%が強力な支援材料。ただし金曜に既に上昇済み。
○ 銀行・保険:米金利上昇+日銀正常化期待。中期的には最も環境良好。
○ 商社・エネルギー:原油高。ただし中東情勢次第で急反落も。
△ 自動車:156円前後なら為替環境は悪くないが、日銀利上げ・円高リスク。
× 航空・陸運・化学:Brent96ドルはコスト面で明確な逆風。
△ REIT・不動産:日米金利上昇に警戒。
月曜の日本株:3シナリオ
強気:SOX高を受け半導体が続伸、先物の現物比プラスを維持。銀行・商社にも買いが広がる。
中立〜やや強気〔基本〕:AI・半導体と銀行は強いが、米金利高が指数上値を抑える。TOPIXより日経平均優位が継続。
弱気:週末に中東情勢が悪化しBrent100ドル接近、または円が急伸。金曜の+806円に対する利益確定が優勢になるケース。
月曜に見るべき3つ
半導体がSOX+3.4%を素直に織り込むか
米10年債4.8%接近を日本のグロース株が耐えられるか
Brent100ドル・ドル円155~157円のどちらへ動くか
まとめ・投資戦略上のヒント
米雇用統計は景気面では朗報ですが、株式市場には「Fedが利上げできる」という逆風を生みました。
それでも半導体が3.4%上昇した点は重要です。月曜は指数全面買いより、半導体・AI、銀行、エネルギーという材料の明確な3グループを選別する相場を基本とします。
ただし米国市場が月曜休場なので、週末の中東情勢や為替に大きな変化が起きれば、日本だけが先行して価格調整する可能性があります。金曜に急騰した銘柄を寄り付きから追うより、朝の利益確定をこなした後の強さを見るのが有効です。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動することを強くお勧めします。
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