2026年9月1日(火)朝|株式市場レポート
原油90ドル台・米金利上昇が逆風。日本株は「半導体警戒、銀行・エネルギー選別」が基本線
3分で分かる朝の結論
本日の日本株は中立〜やや弱気が基本シナリオです。8月31日の米国株は、NYダウ53,185.90(-0.70%)、S&P500 7,686.14(-0.33%)、NASDAQ 26,370.89(-0.12%)。米・イランの軍事衝突再燃で原油が急騰し、インフレ・金利上昇懸念が再び強まりました。AP、WSJ、Reutersで方向・終値を照合しています。
WTIは85.76ドル(+2.83%)、Brentは90.49ドル(+2.71%)。原油高→インフレ期待上昇→米長期金利上昇という日本株にやや厳しい組み合わせです。
ただし日本株は昨日、日経平均が一時1,500円超下落した後、66,311.93円(-93.63円、-0.14%)まで戻し、TOPIXは4,156.29(+9.58、+0.23%)と8日続伸。押し目買いの強さは残っています。
今朝の日経225先物は、大取9月限65,830円(5:34時点)、CME円建て65,835円(5:37時点)。現物終値を約480円下回り、寄り付きは売り先行に注意です。
主要市場データ
市場・資産 最新値 変化 取引日・時点
日経平均 66,311.93円 -93.63円 / -0.14% 8/31終値
TOPIX 4,156.29 +9.58 / +0.23% 8/31終値
大取225先物9月限 65,830円 -620円 9/1 5:34
CME225円建て9月限 65,835円 +55円 9/1 5:37
NYダウ 53,185.90 -374.09 / -0.70% 8/31終値
S&P500 7,686.14 -25.62 / -0.33% 8/31終値
NASDAQ総合 26,370.89 -31.53 / -0.12% 8/31終値
ドル円 159.68円前後 円高方向 8/31米国時間Reuters確認
米10年債 4.757%前後 上昇 8/31米国終盤
WTI 85.76ドル +2.36 / +2.83% 8/31清算値
Brent 90.49ドル +2.39 / +2.71% 8/31清算値
金先物12月限 4,481.50ドル 約-1.1% 8/31 Reuters確認値
VIX 15.02前後 約+4% 8/31終値付近
前営業日の日本株
8月31日の日経平均は、朝方64,832.10円まで急落しましたが、その後ほぼ全戻し。終値は当日高値の66,311.93円でした。TOPIXは0.23%高で8営業日続伸。
重要なのは、半導体が重くても市場全体は崩れなかったことです。アドバンテストなどが指数を押し下げる一方、自動車、通信、一部金融などへの資金移動が下支えしました。
米国市場と日本株への影響
8月31日は米国とイランの軍事攻撃が約1カ月ぶりに再開。ホルムズ海峡の供給懸念から原油が上昇し、米10年債利回りは4.75%台へ。さらに市場では9月Fed利上げ確率が65%超まで上昇しました。
因果関係は明確です。
原油↑ → インフレ懸念↑ → 米金利↑ → 高PER株に逆風
一方で、
原油↑ → エネルギー・商社には追い風
となります。
今日の重要ニュース
① 米・イラン軍事衝突が再燃
米軍がイランのLarak島を攻撃し、イランがヨルダンの米軍基地へ報復。ホルムズ海峡の安定性が再び市場の最大リスクです。日本ではエネルギー・商社にプラス、航空・陸運・化学にはマイナスです。
② 原油が再び90ドル台
Brentは90.49ドル。先週の原油安という追い風が一部消えました。輸入国日本では企業コストとインフレの両面で警戒材料です。
③ 米金利上昇・Fed9月利上げ観測
米10年債は4.75%台。Fedの引き締め観測はAI・半導体・グロース株のPERには明確な逆風です。
④ ベセント米財務長官が円高方向を示唆
ベセント氏は、日本政府と日銀が円高につながる措置を取るとの見方を示し、ドル円は159.68円程度へ円高。9月の日銀利上げ観測も強まりました。
為替・金利・商品
ドル円は160円台から159円台後半へ。輸出株の円安メリットはやや後退しますが、日銀利上げ期待が銀行株には支援材料です。
金はFed利上げ観測を受けて下落。安全資産需要より、実質金利上昇による金価格への逆風が勝っています。
今日の経済指標・金融政策・決算予定
8:50 日本4-6月期法人企業統計
10:45 中国8月RatingDog製造業PMI
14:00 日本8月新車販売台数
23:00 米8月ISM製造業景気指数
23:00 米7月JOLTS求人件数
23:00 米7月建設支出
JOLTSはBLS公式で9月1日10:00 ET(日本時間23:00)公表です。前回6月の求人件数は約740万件でした。 ISM製造業PMIも公式カレンダーで9月1日公表を確認しています。
セクター別注目
○ エネルギー・商社:原油急騰が追い風。ただし地政学次第でボラティリティ大。
○ 銀行・保険:日銀利上げ期待+日米金利高が支援。
△ 自動車:159円台の為替はなお追い風だが、円高方向への変化に注意。
△〜× 半導体・AI:米長期金利上昇が逆風。ただし昨日の押し目買いの強さは確認済み。
× 航空・陸運・化学:原油急騰がコスト増要因。
今日の日本株:3シナリオ
強気:先物65,800円台から切り返し、半導体が昨日同様に下げ渋る。銀行・商社へ買いが拡大。
中立〜やや弱気〔基本〕:原油・米金利高で日経平均は軟調だが、金融・エネルギーがTOPIXを下支え。
弱気:Brentがさらに上昇し、米10年債が4.8%方向へ。半導体売りと輸送・消費株の原油高懸念が重なる。
今日見るべき3つ
日経225先物65,800円台を維持できるか
Brent原油が90ドル台をさらに上昇するか
銀行・商社が半導体安を吸収できるか
まとめ・投資戦略上のヒント
今朝の環境は、昨日より明確に「原油と金利に厳しい相場」です。
ただし8月31日の日本株が一時1,500円超安からほぼ全戻しした点は軽視できません。指数の下落そのものより、半導体から銀行・エネルギー・一部バリューへの資金ローテーションが続くかを見るべき日です。
追いかけ買いより、朝の売り一巡後に強さを維持する業種を確認する戦略が適しています。
今日も1日頑張りましょう!
免責事項
この記事は、個人的記録を目的としており、投資アドバイスを提供するものではありません。私は、金融の専門家ではなく、この記事の内容は個人的な意見や経験に基づいています。投資を行う際には自己の判断と責任において行動することを強くお勧めします。
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