2026年9月4日(金)朝|株式市場レポート
米株は1%超反発、円は155円台へ急伸。今日は「米株高」より「急速な円高」をどう消化するか
3分で分かる朝の結論
米国株は大幅反発。9月3日のNYダウは53,686.11(+1.18%)、S&P500は7,747.71(+1.06%)、NASDAQ総合は26,584.06(+1.40%)。ReutersとAPで終値・前日比を照合しました。FRBウォラー理事の「インフレが鈍化すれば据え置きを支持」との発言で、9月利上げ確率が63.2%から約50%へ低下したことが主因です。
一方、ドル円は155.47円前後まで急速に円高。日銀の9月利上げ確率は75%程度まで上昇しました。米株高はプラスですが、自動車・機械など輸出株には大きな逆風です。
日経225先物は今朝5:54時点で大取9月限64,590円(+360円)、CME円建ては5:59時点で64,680円。9月3日の日経平均終値64,214.48円を上回っており、寄り付きは反発が基本線です。
今日最大のイベントは21:30の米8月雇用統計。Reuters予想は非農業部門雇用者数+5.6万人、失業率4.1%。結果次第でFed利上げ観測、米金利、ドル円が一気に動く可能性があります。
主要市場データ
市場・資産 最新値 変化 取引日・時点
日経平均 64,214.48円 -111.16円 / -0.17% 9/3終値
TOPIX 4,102.04 +20.44 / +0.50% 9/3終値
大取225先物9月限 64,590円 +360円 9/4 5:54
CME225円建て 64,680円 -55円 9/4 5:59
NYダウ 53,686.11 +624.16 / +1.18% 9/3終値
S&P500 7,747.71 +81.11 / +1.06% 同
NASDAQ総合 26,584.06 +366.23 / +1.40% 同
ドル円 155.47円前後 約2%円高 9/3米国時間
米10年債 約4.76% 約-4bp 9/3終盤
WTI 91.30ドル +0.29ドル 9/3清算値
Brent 95.52ドル -0.11ドル 9/3清算値
金先物 4,539.90ドル +2.8% 9/3清算値
VIX 15台前半 低位 9/3米国終盤
前営業日の日本株
9月3日の日経平均は4日続落した一方、TOPIXは0.50%上昇。電力・ガス、卸売などが買われ、資源株や一部値がさ株が重しとなりました。日経平均は一時63,772円まで下げましたが、64,000円台を回復して終了。指数内部ではTOPIX型のバリュー優位が続いています。
米国市場と日本株への影響
ウォラーFRB理事は、インフレ鈍化が確認できれば政策金利据え置きを支持する姿勢を示しました。米10年債利回りは約4.76%へ低下し、NASDAQが1.4%上昇。NVIDIAは1.8%高、Snowflakeは16.6%高でした。
ただし日本株では、
米金利低下 → 半導体・AIにプラス
に対して
ドル円160円近辺→155円台 → 自動車・機械にマイナス
という相反する力が働きます。
今日の重要ニュース
① 円が155円台まで急騰
日銀高田審議委員のタカ派姿勢を受け、9月利上げ確率は75%程度。水曜の急速な円高についても日銀当座預金データから政府介入ではなかったとReutersは報じています。輸出株には明確な警戒材料です。
② Fed利上げ観測が後退
ウォラー理事発言で9月利上げ確率は約50%へ。高PERのAI・半導体株には追い風です。ただし今夜の雇用統計で再び大きく変化します。
③ 中東リスクは継続
Brentは95ドル台、WTIは91ドル台。米・イラン情勢によるホルムズ海峡の供給リスクは消えていません。商社・石油には支援材料、航空・陸運・化学には逆風です。
④ AI関連は「選別相場」
Broadcomは好決算でも売上見通しが期待に届かず2.7%安。一方SnowflakeはAI需要を背景に16.6%高。今後は「AI関連」という括りより業績と期待値の差が重要です。
今日の重要イベント
8:30 日本7月家計調査・消費支出:前年比予想 -1.6%、前回-3.3%。総務省は9月4日公表を予定。
21:30 米8月雇用統計:NFP予想 +5.6万人、前回-2.3万人、失業率予想4.1%。BLS公式で8:30ET公表を確認。
セクター別注目
○ 半導体・AI:NASDAQ反発+米金利低下。ただし円高で輸出採算には注意。
○ 銀行・保険:日銀利上げ観測が引き続き支援。
○ 内需・小売:円高は輸入コスト低下要因。
△ 商社・エネルギー:原油高は追い風だが地政学ニュース依存。
× 自動車・機械:155円台への急速な円高が最大の逆風。
今日の日本株:3シナリオ
強気:先物64,600円台を維持し、半導体が米株高を素直に好感。円高も155円台で止まる。
中立〜やや強気〔基本〕:日経平均は反発するが、自動車が重く、半導体・銀行・内需中心の選別相場。
弱気:ドル円が155円を明確に割り込み、日銀の大幅利上げ観測がさらに強まる。米株高を円高が打ち消す。
今日見るべき3つ
ドル円155円を維持できるか
日経先物64,590円から65,000円方向へ戻れるか
21:30米雇用統計でFed利上げ確率がどう変わるか
まとめ
今日は「米国株が1%以上上昇したから日本株も全面高」と単純には考えにくい日です。最大の変化は160円近辺から155円台まで進んだ円高です。
したがって、追うなら指数そのものより米金利低下恩恵の半導体・AI、日銀利上げ恩恵の銀行、円高恩恵の内需。自動車など円安メリット株は、為替が落ち着くまで慎重に見るのが妥当です。
今日も1日頑張りましょう!
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